ここからはジュホンくんとI.Mくんによるラップパートの歌詞を見てみましょう。
隠していた牙をむいた主人公。
彼女を落とそうと企むライバルに忍び寄り背後から声をかけます。
「やあ、俺がアリゲーターだよ、くれぐれも気を付けな!」
ハッキリと意思表示を始めた主人公の危険な魅力は女性にとっても初めて見る顔だったのでしょう。
彼女の気持ちは一気に燃え上がっていきます。
もうドキドキが止まりません!
その恋の炎は消火器をぶちまけられても消えることはないのです。
そんな彼女の内心を知ってか知らずか主人公は見事に彼女を奪取してしまいます。
狙った獲物は離さないよ♪
狙い定めたなら逃さない Alligator
光る両の目開いて 一息で
制御不能だ 制御不能だ
心が暴れだして
I can't control myself ye yeah
出典: Alligator-Japanese ver.-/作詞:Andreas Öberg,Daniel Kim,Ryan Scott,IM,Jooheon,Kevin Charge,Seo Ji Eum,Stereo 14 作曲:Kevin Charge, Stereo14, Andreas Öberg, Drew Ryan Scott & Daniel Kim
人の気持ちは抑圧の度合いが高いほど反発する力も大きく作用するものです。
欲望を剥き出しにした主人公の姿は獲物をロックオンした「アリゲーター」そのものにしか見えません。
そんな自身の豹変ぶりに内心戸惑いつつも素直に気持ちを高めていく主人公。
その熱く燃えさかる炎の速度を表現するようにI.Mくんのラップも勢いを増していきます。
最後に「イェッ、ヤッ!?」の格好良さは同性から見ても鳥肌ものです。
『Alligator-Japanese ver.-』のみの雨を用いた表現
感じる体がただ(運命なんだ僕らは)
風じゃなびかないさ(確かな愛だから)
笑顔に(潜んだ)
どう猛な(感情が)
僕だって勘付く雨に Oh
出典: Alligator-Japanese ver.-/作詞:Andreas Öberg,Daniel Kim,Ryan Scott,IM,Jooheon,Kevin Charge,Seo Ji Eum,Stereo 14 作曲:Kevin Charge, Stereo14, Andreas Öberg, Drew Ryan Scott & Daniel Kim
こちらは少し間を置いた後の終盤のラップパートです。
メインのラップをジュホンくんが、括弧の中のサブパートをI.Mくんが担当しています。
恋の駆け引きをしていたつもりが気付かぬ内に自身の気持ちを抑圧していた主人公。
爆発した感情は敵を蹴散らした後も消えることはありません。
一見すると冷静さを取り戻したかのように見えても射貫くような眼光は野生の「アリゲーター」そのもの。
そしてまたもや秀逸な日本語表現が登場します。
それが「雨」を用いた部分です。
ちなみにこのような歌詞は韓国語ver.には一切ありません。
雨音の些細な変化でようやく獲物は静かに忍び寄る「アリゲーター」の存在に気づくのです。
気付いた時には時すでに遅し。
彼女は「恋の罠」に絡めとられてしまっているのです。
まさしくMONSTA Xの魅力を存分に味わえる『Alligator-Japanese ver.-』。
MVも最後まで見たくなってしまいます。
原曲もチェックしておきましょう!
フルバージョンが楽しめる韓国語ver.のMV
MONBEBEの皆さんは当然の如くチェック済であろう『Alligator』の韓国語ver.。
実はこちらのMVはフルバージョンで公開されているのです。
炎の使い方や衣装に至るまで世界水準の豪華さで制作された韓国語ver.。
当然のように歌詞の表現も日本語ver.とは異なります。
互いの沼に引き寄せ合う男女
난 나의 늪으로 널 끌어당겨
너는 날 너의 늪으로 또 끌어당겨
出典: Alligator/作詞:서지음,주헌,아이엠 作曲:Kevin Charge,Andreas Öberg,Drew Ryan Scott,Stereo 14,Daniel Kim
こちらの歌詞は『Alligator』のサビのパートです。
日本語では「恋の罠」と表現された男女の恋の駆け引き。
直訳すると以下のようになります。
“僕は僕の沼へ君を引き寄せて
君は僕を君の沼へまた引き寄せる”
沼に引きずり込むという表現がより直接的に「アリゲーター」を想起させる内容となっています。
この描写は日本語詞では押韻や譜割りの関係でカットされたのでしょう。
しかしそこから日本独自の表現へと昇華させたMONSTA X。
日本のファンにとっては嬉しい結果となっています。
他にも微妙にニュアンスの異なる表現が見受けられる韓国語ver.。
もっと紹介したいのはやまやまですが...それはまたの機会にさせていただきます。
最後に
今回はMONSTA Xの日本での6thシングル『Alligator-Japanese ver.-』を紹介しました。
ワイルドでセクシー、そしてミステリアスな歌詞が印象的な楽曲はMONSTA Xの魅力をそのまま体現。
まさにMONBEBE(モンベベ)感涙の内容に仕上がっています。
さらに今回は韓国語ver.との違いにも注目。
K-POPの醍醐味は原曲との差異を味わえることにもあるのです。
今後も勢いを増していくであろうMONSTA Xをどうぞよろしくお願いします!