新時代を築く神戸発のロックバンド
バンドの方向性を指し示す楽曲
バンドマンの登竜門という数々のコンテストを勝ち抜き、着実に実力をつける次世代バンドから名作のご紹介です。
今回ご紹介する曲は、2018年1月17日にリリースされた“PANORAMADDICTION”に収録されています。
新時代を担う4人には早熟な深みを持った楽曲です。
聞けば聞くほど、彼らの熱いメッセージを受けとることできます。
そのメッセージは、バンド結成時から彼らが芯としている信念から作り出すものです。
彼らの新たな側面を見せた“ラプチャー”
“ラプチャー”の魅力をふんだんに紹介
メロウなイントロから始まり、わたしたちの耳を離さないサウンドが魅力的です。
心地よいベースラインには、日本にはないようなまるでUKロックを思わせるような雰囲気があります。
暗いと一瞬感じるメロディですが、歌詞には希望や光が散りばめられています。
まさにテレビアニメ「十二大戦」の世界観の影響を大いに受けています。
しかし、そこには彼らが音楽をするにあたって信念として持っている軸とリンクしているものがあります。
“ラプチャー”に込められた歌詞の意味や、“ラプチャー”が何かについて徹底解釈をします。
歌詞の意味を深く考察!
目指しているものは?
ああ掴めそうで掴めないな
朝靄 ラプチャーの明かり
不安な目で 不器用な手で
目指すは ラプチャーの明かり
出典: ラプチャー/作詞:岩渕想太 作曲:岩渕想太
何かを求めている、掴みたい何かがあるのが分かります。
でも掴めないようです。
朝霞のようにそこにうっすらと形が見えるはずなのに手に触れません。
ラプチャーとは、英語の“rapture”のことです。
意味は、「歓喜」「狂喜」「有頂天」です。
いずれの意味も喜びを表しています。
掴みたいもの、それを掴むことで感じられる喜びなのでしょうか。
富、地位、名誉、愛、はたまた物でしょうか。
それはこの歌の聞き手によって様々に感じとることができるでしょう。
ラプチャーを導くものを掴みとるのは難しそうです。
不安な気持ちにもなります。
そしてさらに器用でない自分の特性が一筋縄ではいかせてくれません。
それでも掴みとりたいのです。
目指しているのは、光輝くラプチャーの光です。
ゆりかごの時代を手放して
ゆりかご時代、何が見えるかい?
一筋 ラプチャーの光
母の手を 振りほどいた
そこには ラプチャーの光
出典: ラプチャー/作詞:岩渕想太 作曲:岩渕想太
ゆりかごの時代とは、幼少期でしょうか。
それともゆりかごの中にいるように、何かに守られて、包まれていた時代でしょうか。
ゆりかごの中で見えたのは、光でした。
探し求めていたラプチャーの真っ直ぐに進む一筋の光でした。
ゆりかごのように守られていた環境を母の手を振りほどくように離しました。
守られる世界から飛び出して見えたのは、またもやラプチャーの光でした。
セオリーを超えた命を
誰もが死ぬ運命のみなしご
だからこそあなたに抗いたいよ
何千億のセオリー 一つも
当てはまらない 命を探してる
出典: ラプチャー/作詞:岩渕想太 作曲:岩渕想太