隠れられないダメなカメレオンも悪くない…かも?

隠れない 気持ち隠せない!
バレバレなわたしはダメレオン
変われない スキは変わらない!
こんな色を笑ってくれますか?

出典: ダメレオンハート/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人

今までカメレオンのように、ひっそりと隠れて生きてきた彼女。

彼女がそうして過ごしてきた理由の1つは、自分に自信がなかったから

本当の自分を見せると、きっと笑われたり、馬鹿にされるに違いない。

彼女はずっとそう思いながら過ごしてきたのです。

ですが、予想外の出来事が彼女の心に少しだけ変化をもたらしました。

自分の描いた世界を、クラスメイトが褒めてくれた。

その言葉は、どれほど嬉しかったことでしょう。

今までは自分の色を必死に隠していたけれど、もしかしたら、隠さなくてもいいのかもしれない

そんな思いが、ふと彼女に心によぎったのです。

キラキラ キラキラするようなジブンの色で変わるのも
ダメダメ ダメダメなことばかりじゃないみたいなのだ

出典: ダメレオンハート/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人

カメレオンのように、周囲に紛れてひっそり暮らしていた彼女。

自分の色を隠すことを、何よりも大事なことだと思っていました。

けれど、もしかしたら。

色を隠せないダメなカメレオンでも、悪いことばかりじゃないのかもしれない。

今回の偶然の出来事が、彼女の心を少し変えることとなったのです。

勇気を手に入れたダメなカメレオンはどうなるの!?

背中を押された彼女の挑戦!

変わりたい いや怖いけど
スキな色になってみた
あっ…

出典: ダメレオンハート/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人

クラスメイトとの偶然の出来事から、勇気を貰った彼女。

あの言葉に背中を押され、以前から一度やってみたかったイメージチェンジに挑戦したのです。

髪形を変えて、ヘアアクセを変えて、身につけているバッグや靴もちょっぴり可愛いものにして。

憧れてはいたけれど、自分なんかが…と思って、ずっと手を出せなかった変身。

けれど、自分なりの大きな一歩を踏み出してみようと思えたのです。

いつもとちょっぴりイメチェンして、学校に向かう彼女。

ドキドキしながら、教室のドアを開けました。

自分に似合わないこと、するんじゃなかった…!

(え!?)
やばい、なんか視線ちがう
なんか、やばい空気してる
わたしなんか 隅の方で隠れていたらよかったのだ

(あ!)
これは完全にやってしまった
目が合ってしまった
閉まったハズの扉を
開く必要なんてなかったのに!!!!

出典: ダメレオンハート/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人

彼女が教室に足を踏み入れた途端、クラス中の視線が自分に注がれるのがわかりました。

みんなが、多分自分のことを見ています

もしかして、いや絶対、あいつどうしたのって思われてる!

やっぱりイメチェンなんかするんじゃなかった!

またまたパニックになってしまった彼女、マイナス思考は止まりません。

ふと顔をあげると、以前声を掛けてくれたクラスメイトとばっちり目が合ってしまいました。

あの子も、自分を見て呆気にとられた表情をしています。

慌てて目を逸らし、急いで自分の席に着く彼女。

頭の中は調子に乗ってしまった自分への後悔でいっぱいです。

(ひぃ!)
調子に乗ってごめんなさい
どうかこっちに来ないでください
わたしはわたし自身の色を
持ってはいけないダメレオン

(ねぇ!)
でもでもでもでもでもでももう
後戻りだってできはしないのだ!!
煮るなり焼くなり好きにしろ
これがわたしだ!!!!…です

出典: ダメレオンハート/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人

静けさから一転、少しずつ戻ってくる教室の騒めき。

けれど彼女は、いまだに怖くて顔をあげることができません。

みんなが自分を笑っているんじゃないか、馬鹿にしているんじゃないか。

朝芽生えた小さな勇気は、とうの昔にどこかへ消し飛んでしまいました

するとどうやら、この前声を掛けてくれたクラスメイトがこちらに向かってくるようです。

心の中で来ないでと必死に願うも、その思いもむなしくあの子はやってきました。

「おはよう!」と声を掛けられた彼女。

終わってしまったことはもうしょうがない!どうにでもなれ!

半ばそんなヤケな気持ちでクラスメイトに挨拶を返し、思い切って顔をあげたのです。

思いもよらないあの子の言葉

「キミの選んだその色がいいよ」(いいよ)
いいの…?

出典: ダメレオンハート/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人