主人公がここで見えたと言っているのは、彼女が深い傷を負っていたということ。
そのとき、わかっていたのに何も出来なかった主人公。
当時の彼にはとても背負いきれるようなものではなかったのでしょう。
今になってわかったこと
いつかこうやって話した頃に
剥がれた 影法師 何処にいる
いざ こうなって分かったことは
トゲが取れないまま
出典: Milestone/作詞:GEN 作曲:GEN
「影法師」という表現は彼女とぴったりと寄り添っていたことを感じさせます。
そんな彼女の傷を背負いきれず離れてしまった主人公。
そして今わかったことは、離れたせいで心にしこりが残り続けるということでした。
答えがわからずに残ったものは
仄暗い光の中に
灯された 君の欠片探す
"入り口はない出口もない
理由答え行き先も分からず立ち尽くす"
知らねえよ ここにいてよ
出典: Milestone/作詞:GEN 作曲:GEN
ここで描かれるのは「あのとき彼女に何が出来たのか」を探す主人公でしょう。
今も結局わからず終いのその答え。
残ったのは彼女に「ここにいて欲しい」という想いだけでした。
いつかこうやって話した頃に
剥がれた 影法師 何処にいる
いざ こうなって分かったような
羽根じゃ飛べないまま
出典: Milestone/作詞:GEN 作曲:GEN
主人公はきっと彼女と離れれば、夢だけに集中出来ると思っていたのではないでしょうか。
でも、離れて気付いたのは「その羽根では飛べない」ということでした。
彼女を犠牲にしてしまったという想いが今は足かせになっているのです。
見えたのは 叶えられないイメージ
覚えたから 奪わないでよ
出典: Milestone/作詞:GEN 作曲:GEN
そんな主人公に今見えるものは「夢を叶えられなかった自分」。
脳裏に焼き付いたそのイメージに対し「夢までも奪わないで」と訴える姿が描かれます。
彼女ともう一度向き合うことを決めた主人公
いつかこうやって過ごしたことも
離れて消えそうだ 何処にいく
今 帰ろうよ あの場所へ
届けよう
醒めないまま
出典: Milestone/作詞:GEN 作曲:GEN
「いつか彼女に対するこの気持ちだってきっと忘れてしまう」という思いが主人公の脳裏をかすめます。
そこで主人公が決心したのは、忘れてしまう前にもう一度彼女と向き合うこと。
離れてより強くなった気持ちが気付かせたのは、夢を追いながらでも彼女を守りたいということでした。
彼にとっての道しるべは他でもなく、離れても彼女を想い続けたその気持ち。
彼女と離れてしまっては、そのしこりが邪魔をして余計に夢へは近づけませんでした。
自分の気持ちに正直に向き合うことが、結果として彼を夢へと導くのではないでしょうか。
まとめ
今回は04 Limited Sazabysの「Milestone」を紹介しました。
「monolith」のその後ということで、当時を知るファンにも「待ってました!」と言わんばかりの楽曲だったのではないでしょうか。
この曲で主人公が気付いた答えも、4年の月日を経たという事実がより沁みるものに昇華していますね。
メジャーデビューした後の記事にはなりますが、以下の記事でも「monolith」について少し触れています。
MVも載っていますので、当時の主人公の想いにも耳を傾けてみてください。
そして、このバンドが好みという方はBLUE ENCOUNTというバンドも是非お試しあれ!
名古屋発!ハイトーンボイスと疾走感抜群のサウンドが魅力の04 Limited Sazabysに注目★ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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