ここの部分では、先述した"元カレと付き合った時間"がたくさん登場します。

この主人公は、元カレのためにたくさんの時間を費やしてきました。

付き合って3ヶ月目で鬱憤が溜まりはじめていたのに、その後2年も付き合い続けたのです。

きっと「彼」が現れなかったら、もっと長い間元カレに尽くしていたかもしれません。

元カレに会うために、片道20分の時間も惜しまない。

たった6時間しか一緒に過ごせなかったとしても「幸せだった」といえる。

主人公は、そんな素直で優しい気持ちを持っている人物なのです。

しかし、その主人公が"付き合っていた時間は無駄だった"という感情を抱いています。

きっと元カレに色々と冷たい対応をされたから、こんな虚しい気持ちなのでしょう。

2番~ラストの歌詞

同棲を始めた2人

そもそもあんただって私と住んでたって
食う寝るところに住むところ同じ鍋に箸を突っ込んでさ
そんな時にもあなたは美味しいの一言さえ発しないで夜を求めた

出典: 鬱憤/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI

2番では、倦怠期に入ってから元カレにどのような対応をされたのかについて、描いています。

主人公と元カレは、同棲を始めました。

つまり、それだけ親しい間柄になっていたということです。

きっと主人公は「同棲するならそのうち結婚も、もしかしたら…」と密かに夢見ていたのでしょう。

しかし、同棲を始めたせいで、元カレの嫌な面をさらに思い知ることになりました。

せっかく2人で食べるための鍋料理を主人公が用意しても、美味しいと言わない元カレ。

主人公への感謝やねぎらいは全くないまま、元カレは自分の欲ばかりを優先しました。

そんな元カレの自己中心的な態度に、うんざりしてしまったのだと推測できます。

主人公がついにキレた

そんなんじゃなくって私はもっと何気ない幸せを大事にしたいのよ
もっと遠く遥か彼方幸せの国もあなたは行くつもりなくて
もう散々よあなたのこと考えてたあの頃が馬鹿みたいだね
もうそばから消え去って

出典: 鬱憤/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI

ここで、主人公の怒りがとうとう爆発します。

「遥か彼方幸せの国というのは、恐らく結婚生活のことを指しているのでしょう。

同棲したのだから結婚も少しは考えてくれていると、元カレに期待していた主人公。

しかし、元カレは主人公と結婚する気は全くなかったのです。

結婚して籍を入れるとなると、様々な責任が発生します。

元カレは、その責任を背負いたくなかったのです。

でも、主人公が一緒に住んでくれたら、家のことをやってくれるのでかなり便利。

そのように元カレは考えたのでしょう。

だから、結婚ではなく、同棲という形にこだわったのだと推測できます。

主人公の気持ちを全く考えていない元カレ。

それにはっきりと気づいたから、主人公は怒りが爆発したのでしょう。

元カレに振り回される主人公

あなたのことを駅で待ち続けていた120分と
あなたが仕事の愚痴を吐いた6時間に嫌気がさして
お別れする2分間のホームの上で甘ったるいあなたを許し付き合った
2年間と3ヶ月と5時間と52秒は無駄

出典: 鬱憤/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI

ここでも、主人公が元カレに振り回されている様子が描かれています。

元カレと待ち合わせをしたら2時間も待たされ、しかも6時間ずっと仕事の愚痴。

待たされた主人公の気持ちを一切気遣わず、ここでも自分勝手な行動をとっているのです。

主人公にとって何のメリットもない同棲生活

一時期は結婚も考えた主人公ですが、この人と結婚したら苦労しかないと思ったのでしょう。

そりゃあ、今まで付き合っていた時間は全て無駄だと思いたくなりますよね。

元カレにとって、主人公は家政婦さん!?

そんな綺麗事並べては口だけで繕った鎧 着て 何がおもろい
ほろ酔いで キスした夜 隠したりハグしたりなんでもあり愛の種に水やり
咲いた花は腹黒いバラ
バラッバラに散った思い出食いぎみで付き合ったていた今彼

出典: 鬱憤/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI

主人公に、いつも調子の良いことを言っていた元カレ。

主人公がいなくなったら生活が不便になるから、綺麗事を並べて繋ぎ止めていたのです。

要するに、元カレにとって主人公は"生活をサポートしてくれる家政婦さん"だったのでしょう。

元カレが求めていたのは恋人ではなく、便利な家政婦さんだったのです。

しかし、そんな自分勝手な元カレの考えを、主人公は見抜いています。

上辺だけの言葉を言われても、主人公の中に芽生えるのは愛ではなく、鬱憤(=腹黒いバラ)。

これ以上一緒にいても、ストレスしか溜まらないと思ったのでしょう。

散々振り回されたけど…

枯れ果てればいいとか消えてなくなればとか
そんなことは言わないどこうか自分が
幸せこぼさぬように次から次へといこう
新しい恋人へと人々よどうか幸せあれ とでも言おうか Ah?

君が振り回す世界に飲まれていた

(※くりかえし)

出典: 鬱憤/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI