魔法にかかるように
瞳の奥がキラリ ときめきはじめる
ぎゅっとつむってこぼさない ずっとずっとこの光
道しるべ ここにあるわ
向かうところには
どんな景色が待っているの?
はじめてに満ちた世界 少しだけこわかった
でもわたし願っていたの いつかその日が来たら
この扉 そっとあけて
出典: trip trip trip/作詞:ぽん 作曲:小島英也
「trip trip trip」はメロディーの移り変わりがとても激しい曲です。
コロコロと変化するサウンドは楽曲自体が五線譜の中を旅しているような錯覚さえ覚えます。
アニメでは2度目のサビで終わる「trip trip trip」。
歌詞が示すように”次はどんな景色を見せてくれるの?”とワクワクが止まりません。
1曲の中にどれほどのアイディアを詰め込んだのでしょう。
小島さんのアレンジセンスはORESAMA以外にも発揮されています。
ぎゅっとつむってこぼさない光と涙
ぽんさんの「nana」での地道な活動も活かされているのでしょう。
匿名でぽんさんが「nana」に投稿した楽曲の数は半年で400曲以上。
時には涙を噛みしめながら歌っていたという経験が歌詞にも込められています。
瞼をかたくとじるのは光だけでなく涙もこぼさないためです。
いつか歌声に魔法がかかり多くの人に届くように。
そんな思いが滲み出ています(涙)...。
そしてその日はやって来ました!
「Re:animation10」というイベントでのORESAMAのライブの反響が凄かったのです。
アニソンに深い関心を持つ多くの観客、アニソンDJ達は「ORESAMAやばい!」と口を揃えて呟きました。
楽曲に魔法がかかる瞬間は本当にあるのです!
仲間と出会える喜び
君は1人じゃない!
魔法にかかるように
瞳の奥がキラリ ときめきはじめる
よーいのどんでフライング もっともっと巡り会おう
道しるべ ここにあるわ
魔法にかかるように
心の奥がクラリ 色づきはじめる
ぎゅっとつかんで忘れないよ
この胸 はじまりの鼓動
Trip Trip Trip 踏み出すわ
出典: trip trip trip/作詞:ぽん 作曲:小島英也
「魔法陣グルグル」はニケとククリが多くの仲間と出会う旅の物語です。
へんてこりんでどこかに弱さを隠し持つ仲間たち。
最後はみんなの力を合わせて世界を救います。
人生も同じことだと思いませんか?
1人でできなかったことを友人や同僚、家族と手を取り合って達成する喜び。
テクノロジーの進化、さらにはAI(人工知能)は時に個人に万能感を与えてくれます。
「trip trip trip」は現代社会で忘れてしまいがちな大切なことを思い出させてくれる魔法のような歌です。
1人どん底に落ちてしまうこともあるでしょう。
”君は1人じゃないよ♪”
「trip trip trip」はそんな普遍的なメッセージが込められた楽曲なのです。
メルヘンチックなMVにも注目!
毎度斬新な演出で私達を驚かせてくれるORESAMAのMV。
「trip trip trip」にはどんな仕掛けが施されているのでしょう。
MVの始まり、懐かしの90年代RPG風の画面が現れます。
”まほうつかいは ワンダードライブをとなえた”
なんと前作「ワンダードライブ」の続き?
しかもコマンドの選択肢には1stシングル「オオカミハート」の呪文もあります。
曲が始まる前に心を持っていかれました。
さらに夢から覚めたぽんさんはBPMに合わせて次々舞台を変えていきます。
「trip trip trip」はORESAMA史上初のBPM165という高速ナンバーなのです。
夜に光る”ORESAMA”のネオンサインは引っ込み思案で目立ちたがり屋の小島さんそのもの。
ファンタジーの世界を体現するような美しい映像がアニメーションと融合していきます。
進化したORESAMAワールドは留まることを知りません。
前作からさらに磨き抜かれたぽんさんのダンス。
サビのダンスは「#踊ってみた」でもっと流行りそう!
イラストはおなじみのうとまるさん
そしてアニメーションに使用されるのはうとまるさんのイラスト。
うとまるさんはもはやORESAMAの第3のメンバーといってもよいのではないでしょうか。
80年代~90年代の原宿カルチャーを想起させるうとまるさんのアニメーション。
サウンドとの相乗効果で非日常感を堪能できるMVに仕上がっています。
現在うとまるさんはORESAMAの衣裳も担当しているそうです。
最後に
今回はORESAMAファン増殖化計画の一環として「trip trip trip」を紹介しました。
ぽんさんの瑞々しい歌声と小島さんの大胆なアレンジ。
魔法使いのおもちゃ箱のように斬新すぎる楽曲に仕上がっていました。
アニソンの世界ではその地位を固めたORESAMA。
これだけオリジナリティ溢れる楽曲を作れるバンドは他に思い当たりません。
”J-POPをもっと世界に広げたい”とビジョンを語るORESAMA。
今後さらに大きい舞台に立つことを期待しています。