夏は短し恋せよ少年
夏休みがチャンス!
高校生や大学生にとって夏は恋愛のチャンスでもあります。
夏休み中に近所のターミナル駅でデートしている友達を見つけたことはありませんか?
学校もないので、バイト先で好きな人を見つけた人は絶好のチャンスです。
普段は授業がありますから予定も合いませんが、夏休みはスケジュールに余裕が生まれます。
そして、ハワイのような能天気な暑さも後押ししてくれます。
ひと夏の恋で終わることのないようにしっかりとキープしておきましょう!
本が夢の世界へのカギ
頭は妄想、デートは暴走
頼りない風貌の書店員(フレント)ときれいなお客さん(鈴木友菜)が演ずるMV。
店員さんが海の本を勧めようと立ち尽くしていると一瞬で小さな本屋から海辺へと移動します。
まるでアニメの秘密道具のようです。
そして、次の移動先はオープンカー。
しかし、運転操作が苦手な書店員はthe peggiesに追い出されます。
代わりに演奏しながらドライブを楽しむthe peggiesと女の子。満面の笑みです。
最後に書店員が取り出したのは花火の本。
アイスクリームを食べながら、憧れの女性とおしゃべりを楽しみます。
そして、こっそりthe peggiesが打ち上げ花火に火を灯すのです。
空想で終わらせない
本の力で別世界へと移動するのは、書店員の妄想でした。
MVの最後に男性はミディアムヘアの女性に話しかけようと勇気の一歩を踏み出します。
つまり、書店員が気に入った女子に話しかけるまでの恋する心理を視覚化したMVなのです。
もし、あのきれいな人とデートしたら、どうなるだろう。
運転が下手だからドライブデートは遠慮した方がいいかもしれない。
けれども花火を見たり、アイスクリームを食べておしゃべりするのは簡単そうだ。
そんな男の葛藤を映像化した作品です。
実際に声をかけるまでに夜空で楽しむ花火やドライブデートを想像しているのか疑問です。
しかし、男性も女性も恋に落ちると脳細胞は好きな人で溢れ、心臓がバクバクします。
そのとき森羅万象(しんらばんしょう)は恋をした相手で満たされます。
好きな人ができたときを思い出してみて下さい。
あっという間に時間が過ぎ、とても楽しかったのではないでしょうか?
背中を押すthe peggies
がんばれ少年!
もちろんthe peggiesもMVに登場します。
演奏だけでなく、しがない書店員を影でサポートするという役どころです。
それは大切な友達に好きな人ができたのを知ったとき戦略を練るような心境。
どうしたら、二人はうまくいくだろうか?
時に過剰になって負のスパイラルを生むこともあります。
しかし、夏の恋は特急電車のように過ぎ去ります。
ただ待っていると、あなたのいる駅を恋の列車は通り過ぎてしまいます。
きっかけは些細なことで構わないのです。
そして、the peggiesは遠くから見つめるのです。
恋が成就するよう祈りながら。
音量バランスのとれたバンド
音楽センスはお墨付き
the peggiesはドラム、ベース、ギター、そしてボーカルの音量バランスのいいバンドです。
もっともそうでなければデビューしていませんが。
アマチュアバンドの中にはボーカルの声がはっきり聞こえなかったり、ドラムの音が大きすぎるバンドもあります。
その点、チャーミングな歌声と絶好のタイミングで鳴るドラム。
ギターとベースの掛け合いなど、どれをとっても文句のつけようがありません。
見た目の可愛さや広告戦略で二流のミュージシャンも売れてしまう日本社会。
そんな中で頭角を現しているのがthe peggiesです。
ボーカルがギターを兼ね、ベースとドラムというシンプルなバンド体制。
アメリカではよく見られるスタイルです。
また、ボーカルのリズム感が素晴らしく歌いにくいテンポでもぴたりと合わせてきます。
これはリズム担当のベースとドラムが正確に機能している証拠です。
群を抜いた演奏技術にファンは着実に増えていくことでしょう。