「約束 × No title」はGReeeeNの魅力がいっぱい
GReeeeN映画2作目の主題歌
GReeeeN映画プロジェクト第2弾「愛唄 -約束のナクヒト-」の主題歌「約束 × No title」。
2019年1月23日発売のシングル曲です。
収録時間は4分17秒と普通の楽曲並みなのですが、2部構成になっているために非常に壮大な印象になります。
どんな状況でも手のひらの中に愛が残ると歌うこの曲は、実にGReeeeNらしい魅力に満ち溢れているのです。
GReeeeNのファンの皆さんにも、映画で初めて本格的にGReeeeNに触れた若い人にも訴えかける名曲。
映画「愛唄 -約束のナクヒト-」はGReeeeNの代表曲「愛唄」がベースになっています。
「愛唄」をGReeeeNが映画脚本にまで膨らませたのです。
この映画の主題歌「約束 × No title」の歌詞を丁寧に紐解きます。
その前に映画とのコラボMVがYouTubeに上がっていますのでご覧ください。
「約束」と「No title」の2部構成
しっとりとした「No title」
「約束 × No title」は「約束」と「No title」の2部構成です。
前半のしっとりとしたパートが「No title」、次いで明るい印象の「約束」が続きます。
まずは「No title」の歌詞を解釈していきましょう。
無理に眠らなくてもいいよ
君がもしも今夜 会いたくて
なぜだろう 寂しくて
不安だったら 無理に寝なくていい
窓を開けてみて 夜空に届くくらい伸びして
遠くでいつでも 一人きり 綺麗に輝く
Um… Moonlight
出典: 約束 × No title/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
ピアノの音がとても印象的です。
そしてとても優しい歌詞になっています。
充足した日々が悩みや不安で崩壊してしまう。
そんなときにひとは一時的な睡眠障害に悩まされるのです。
慢性的な睡眠障害とは違って、一時的なものでしたらいまでは薬局、ドラッグストアで薬を所望できます。
しかしGReeeeNはそんな夜は無理をして眠ることはないと歌います。
窓を開け放って背伸びして夜空を見てください。
君には僕がいるから安心して欲しい。
夜空にひとりで綺麗に輝いている月の光を見つめてください。
それだけで塞いだこころも落ち着くはずだからと歌うのです。
ただ一緒にいたい、それだけ
『もう誰も泣かない 世界をずっと待ってるんだ』
『ただそばにいたいだけなんだよ』
涙は 震える心から溢れる
Close to you
出典: 約束 × No title/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
カギ括弧の中の話者の特定が難しい箇所です。
映画の登場人物のうちの誰かのこころのうちかもしれません。
愛する君と一緒にいたいという切実な想いを打ち明けます。
涙の効用
涙というものはこころが動いた瞬間に自然に溢れ出るものです。
映画を観たときに共感力の高いひとは登場人物の人生に感情移入して泣くことができます。
また普段の暮らしの中の些細な喜びや哀しみに突き動かされて泣くこともあるでしょう。
いずれもこころが突き動かされた証拠です。
君のそばにいたいという率直な想いに泣くこともあるはず。
無感情な状態ではひとは泣くことができません。
涙を流せることができるのは情緒が不安定なときだけでなく、健康な状態でも泣くことはできるのです。
涙を流すと精神がデトックスされたようになるのは最新の研究でも明らかになっています。
「No title」はそのことを訴えて終わるのです。