これは現実?それとも…
シュワシュワ 夢の真っ最中 どうしよう
とろけそうなんてあなたは言う どうしよう
出典: どうしよう/作詞:小原綾斗 作曲:小原綾斗
「シュワシュワ」
これがとても意味深な歌詞です。
MVで判断してしまうと、ピストルで頭を撃ち抜いた脳のイメージにもとれます。
しかし多忙すぎる日常の、頭の中のイメージにも結びつけられませんか?
後に続くフレーズで「とろけそう」から、男女の濃密な絡みであることも連想できます。
たぶん多忙すぎる日常で「どうしよう」が多くありすぎて、パニックに陥っている気がします。
このことから、前後のフレーズが個別に判断できる内容になっているのでは?
私たちリスナーが感じることすべてが、「どうしよう」の歌詞の解釈の正解だと考えられます。
今の若者の現実
朝から10時間働き失ってく時間 明日は週末
それではみなさま おやすみ
さよならユニバース ひたすらに眠るわ
出典: どうしよう/作詞:小原綾斗 作曲:小原綾斗
朝早くから仕事に出かけ、帰りはコンビニで発泡酒とつまみを買い自宅のアパートで1人晩酌をする。
このような繰り返しが行われる日常に、強いストレスを感じていることがわかります。
同じような状況の人も多いのではないでしょうか。
私の若い頃が、まさしくこのような生活でした。
「どうしよう」の歌詞では「10時間」となっています。
私は1日に15~16時間くらい働くのが普通で、時には20時間くらい働くことも珍しくありませんでした。
そうなると他のことをする気力がなく、とにかく酒で癒やされる生活の繰り返しです。
なんだか自分の若い頃のようで、少し鳥肌がたちました。
欲望
キラキラ世界が回る どうしよう
相思相愛じゃもの足んないよ どうしよう
出典: どうしよう/作詞:小原綾斗 作曲:小原綾斗
このパートで「どうしよう」の主人公は、何もかもに頭がついていきません。
普段あたりまえにみる街の光景にもなぜか悩み、パートナーからは「もっと」とせがまれて悩む。
相当に追い込まれていますね。
リアルな心情
深く深く深く谷間に
沈んでゆく感覚 たしかな充実感
気付けばこんなもんはまぼろし
それでもいい今は ひたすらに眠るわ
出典: どうしよう/作詞:小原綾斗 作曲:小原綾斗
ここのパートに私はものすごく共感しました。
若い時の自分と全く一緒だったからです。
日々働くことしかなく、彼女からは時間を作ってとせがまれる。
ある一定のラインを超えると、俺は頑張っているという充実感を覚えはじめます。
でも会社にとって私の代わりはいくらでもいるわけです。
極端にいえば私の彼女にもこのことはあてはまります。
このことから私が抱いていた充実感などは、幻想でしかなかったのです。
いわゆる自己満足というものですね。
これに気づかないほど愚かではないのですが、そう思わなければやっていられません。
休み前の睡眠ほど、ごちそうと感じたものはありませんでした。
最後に
「どうしよう」の歌詞をひも解いてみました。
今回の解釈は私独自のものです。
Tempalayの歌詞の魅力は、リスナーごとに違った解釈を与えることではないでしょうか。
あなたの解釈はどうでしたか?
もしあなたが日常に疲れ果てているのであれば、そこから抜け出すことも1つの方法です。
私もそうでしたが、自分がいなければ成り立たない、なんて考えは自己満足でしかありません。
自分がいなくても社会は普通にまわります。
現状から抜け出すことは決して恥ずかしいことではありません。
記事を読んでくれたあなたに、幸せな日常が訪れますように!