RADWIMPSのボーカル、野田洋次郎の持つマルチな才能とは?

RADWIMPS「狭心症」野田洋次郎作詞の歌詞が凄すぎる!収録アルバムの売り上げ枚数を検索!の画像

2005年に4thシングル「25コ目の染色体」でメジャーデビューを果たして以来、数々のヒットを飛ばし、ライブ活動を中心に日本気鋭のロックバンドとして快進撃を続けているRADWIMPS

その中でも作詞・作曲、リードボーカル、ギターを担当する野田洋次郎はその音楽性のみならず俳優としても高い評価を受けるなど、いま最も注目を集める才能の持ち主です。

彼の作る歌詞は、幼少期をアメリカで過ごした経験から来るダイナミックさ、そして「数学的」と揶揄されるそのユニークさが素晴らしく、どれもが全て魅力的です。

ここではシングル「狭心症」、その鋭い歌詞について解釈して行きたいと思います!

あの大ヒット作、「君の名は。」のサウンドトラックも担当!

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RADWIMPSは2016年8月公開の大ヒット映画、「君の名は。」の全てのサウンドトラックを担当しています。監督の新海誠がRADWIMPSのファンで、軽い気持ちからオファーしたことがきっかけだそう。

結果は映画の大ヒットと共に、オリコンチャート週間売り上げ2週連続1位という快挙を成し遂げました。この「君の名は。」はRADWIMPSにとっても、初のアルバムでのオリコンチャート1位獲得という記念すべき作品となったんです♪

シングル「狭心症」の収録アルバム「絶体絶命」の売り上げランキング!

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「絶体絶命」は、2011年3月9日にEMIミュージック・ジャパンから発売された、RADWIMPSの4枚目のメジャーアルバムです。「狭心症」を含む全15曲が収められており、オリコンチャートでは最高週間2位を記録しました。また日本レコード大賞が主催するゴールドディスク大賞ではプラチナを受賞しています。

売り上げ枚数は152,311枚(2011.03.11現在)、その後50週間で268,618枚となっています。

因みにこの「絶体絶命」には糸(いと)色(しき)体、糸(いと)色(しき)命、という意味が込められているそうです!

「狭心症」のYoutube動画再生ランキングはこちら!

狭心症の動画再生回数は6,487,464回です!(2017.09.03現在)

やはりこの壮大なストーリー仕立てのMVは何度見ても飽きる事がありません。俳優もこなす野田洋次郎だけに表現力も豊かですね。

RADWIMPSの公式PVではランキング17位(2017年9月現在)となっています。「狭心症」が収録されているアルバム「アルトコロニーの定理」に収録されている曲の中では「おしゃかさま」「オーダーメイド」に続き3番目の再生回数です。

「狭心症」の歌詞を解釈!その壮大なテーマとは?

「狭心症」とは胸が圧迫されて締め付けられる症状の病名です。どうしてそんな病名をタイトルに…?と思われた方は歌詞を読んでいくとこのタイトルの意味が理解出来ます。「狭心症」はこの世の矛盾や自身の無力さに胸が締め付けられている気持を歌ったものなんです。

とにかく聴くほどにそのメッセージに胸を打たれてしまう名曲です。

オープニングからすでに泣ける!

この眼が二つだけでよかったなあ
世界の悲しみがすべて見えてしまったら
僕は到底生きていけはしないから

出典: http://www.uta-net.com/song/108521/

MVのオープニングは目隠しをした車椅子の女の子が出てきて、途中から男性(野田さん)がその車椅子を押してあげるのですが、すでにここから号泣です!

その後主人公の男性は、殺人や放火、自殺や戦争などが起きている中を、ひたすらに車椅子を押して歩いて行きます。それはこの眼が二つだけでよかったなあ、とつぶやくほど繊細な心を持った彼が、必死に女の子に汚い世界を見せまいとしてしているようにも見えるのです。

そしてさらに「僕は到底生きていけはしないから」と世の中で起こっている悲しい出来事に絶望している様子が伝わってくる歌詞となっています。

「狭心症」は世の中の不条理について歌っている?

1が1であるために今日も僕はね
100から99を奪って生きているんだと
んなのおしえてと頼んだ覚えはないのに
いいからほらもう黙ってて イワンのバカ

出典: http://www.uta-net.com/song/108521/

ここに出てくるフレーズの、”1が1である為に”の1を自分自身と解釈すると、他者の犠牲によって成り立っている自分とその自分の無力さに苛立っている主人公の気持ちが伝わってきます。

現実世界では、紛争で多くの人が犠牲になっている一方、経済的に豊かな国はますます富を増やしているという世の中の不条理を歌っているんですね。

イワンのバカはロシアの有名な民話ですが、イワンが作り上げた理想の王国とは真逆の世界に今の私たちは生きているようです。