嵐【ROCK YOU】歌詞の意味を徹底解説&歌割り紹介！もう離さない！嵐からの愛を今すぐに受け取ろう

「笑顔」から「声」へ。「目」から「耳」へ。

五感のすべてで「君」を感じとろうとしている「僕」。

そして、「抱きしめたい」という行動への欲求につながっていきます。

でも、抱きしめたというところまでは描かれていません。

あくまでも、想いは想いのままで表現されているのです。

櫻井翔くんのラップのリリックは、それまで「君」＝「外」に向かって投げかけられていた想いから、内面に向かいます。

ただ、ひたすら自分自身の中に湧き上がってくる想いに向き合っているかのよう。

でも、その想いに代償を求めているわけではないのです。

「君」への気持ちこそが、かけがえのないものだという確信。

全編、明るい曲調の中、このサクラップも明るいトーンで歌われていきます。

そしてリリックのとどめは「宇宙は君」。

宇宙といったら、それはもうすべてです。

そんな果てしないもの、すべてを包み込んでいるものに匹敵するような存在に対して、臆することなく「ROCK YOU」と言い切っています。

ラップのリリックを受けて、大サビではそのメッセージがシンプルに表現されます。

「終わりなき～」→「永遠じゃ～」

「何か期待して～」→「簡単な～」

「届かす～」→「だから～」

と、ラップのリリックと呼応するように言葉が置かれています。

「要するに、愛してるってこと!」と、ここでダメ押ししているわけですね。

最後に一番と二番のAメロ部分を繰り返し、曲は締めくくられます。

ここまでずっと前向きに、「僕」からのまっすぐなメッセージが伝えられてきました。

でも、この歌詞から「君」を具体的にイメージできるでしょうか。

「君」が表現されているのは「笑顔」と「声」の二言だけ。

何がどうしてどうなったかというエピソードも、「出会った」ことぐらいしかわかりません。

全体を通して、抽象的な表現に終始しているのです。

それはいったい、なぜなのでしょうか。