「Time 」というアルバムの立ち位置
アルバム「Time」がリリースされた2007年は、嵐にとって転換点となる年だったといえるでしょう。
華やかなデビューを飾ったものの、その後はなかなか飛躍できない低迷期が続きます。
そんな中でも、地道に努力してきた活動が実を結び始めていた時期でした。
メンバーの活躍からグループ全体のボトムアップへ
ファンにとっては言うまでもありませんが、2005年放送のドラマ「花より男子」で松本潤くんがブレイク。
2006年には二宮和也くんが「硫黄島からの手紙」でハリウッド進出。
次第に注目度が高まり、グループ全体の底上げ感が出てきていました。
そして2007年4月には、前年のアジアツアーの成功を受け、凱旋公演として初のドーム公演を開催します。
「花より男子2」も放送され、テーマ曲の「Love so sweet」がオリコン年間ランキングではシングル4位を獲得。
初の年間TOP10入りを記録しました。
そして翌年、テレビのプライムタイムで冠番組がスタートし、初の5大ドームツアーを開催。
単独アーティストとしては3組目となる、国立競技場での単独公演も開催しました。
オリコン年間ランキングでは「truth/風の向こうへ」が初の1位を獲得し、2位に「One Love」がランクイン。
一気にグループとしてのブレイクを果たしたのです。
「Time 」の世界観の中での「ROCK YOU」とは
2007年当時のメンバーの年齢を見ると、最年長のリーダー・大野智くんが27歳、最年少の松本くんは24歳です。
「ROCK YOU」で描かれている世界観は、メンバーの実年齢に比べてかなり若いといえるでしょう。
恋に恋する高校生、みたいなイメージです。
他の収録曲と比べてみましょう。
「Love so sweet」は、辛いことも離れたことも、紆余曲折あった末に手にした幸せ。
「We can make it!」は、孤独や悲しみを乗り越え、夢に向かって進む決意。
「firefly」は、愛した人との追憶を胸に別れてゆく切ない思い。
「LIFE」は、人生に奇跡などないと知りながら、生きる意味を探す旅。
などなど、アルバムのテーマであるさまざまな「時」が描かれています。
どれも、「ROCK YOU」よりは大人の世界観です。
嵐からファンへ。「愛してる」のメッセージ
嵐とファンの間で交わされるコール&レスポンス。それは“愛してるのサイン”に他なりません。
何度も何度も繰り返される、サインの交換。
目に映るファンの笑顔。胸に届く声援。
いつも、この瞬間は二度とない特別な出会いです。
「僕」は「嵐」。「君」は「ファン」。
こう解釈すると、歌詞の中の「君」が具体的ではないことも納得できます。
パーソナルな「僕と君」の物語に重ね合わせた、ダブルミーニングがこの曲の本当のメッセージではないでしょうか。
そして、嵐からの愛を日本中に、世界中に、宇宙まで、届けたい。
すべてをとりこにするために。
そう、さらにここで歌われているもうひとつのテーマが、「これから」なのです。
その後の嵐の活躍を思うと、「届いたよ!」と応えたい気持ちになりますね。
「若嵐」が楽しめる歌割り
では、最後に歌割りを見てみましょう。
<一番>
Aメロ=5人
明るく爽やかな曲調で、「So don't ~」から全員でストレートに歌い出します。
嵐のユニゾンの魅力が素直に表現されています。
Bメロ=大野くん
「始まりは~」から、大野くんのソロ。柔らかく優しい中にも芯の通った歌声です。
Cメロ=相葉雅紀くん・松本くん・二宮くん~5人
「想いが~」を3人で。「だから~」で5人へと歌い継がれます。
<二番>
Aメロ=5人
Bメロ=松本くん~相葉雅紀くん
「この瞬間は~」から松本くんのソロで。「君の声~」からは相葉くんのソロへ。
Cメロ=櫻井くん~5人
「光が~」の櫻井くんのソロから、「ここで~」は5人で。
<ラップ>
櫻井くん
社会的なメッセージでも、愛憎の交錯でもない、純粋な愛を明るいトーンで。
<大サビ>
二宮くん~5人
「永遠じゃ~」からの大サビは二宮くんのソロ。
まっすぐ前に伸びる声で、強く言葉を届けます。
「だから~」は5人で。
<エンディング>
5人
最後に全員でAメロを繰り返し、キラキラ感を印象づけて歌い終わります。
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ここまでアルバム「Time」の収録曲「ROCK YOU」についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
OTOKAKEでは、「嵐」に関する記事をほかにもたくさん掲載しています。
いくつかご紹介してみましょう。
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