かまってちゃんで愛に飢えていて、自由が好き。
そんな彼女に疲れてしまった彼氏。
理想だけではうまくいかない、リアルなカップルの姿が描かれています。
2番の歌詞
「あ、いや、もう、ごめん、あの、いや、その…」
って、は?は?は?
いじいじしてないでさ、早く言えよ、直々言え
ミスってキス?意味分からない
ディスイズディス、これはこれって
絵で描いたような綺麗な浮気ですね
出典: 愛ゆえに/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
浮気したのは誰?
前の彼女が呼んでた愛称、アイコン、お揃いのiPhoneケース、大体、
まだ持ってる感じが信用できない最低です
いちいち、うるさい?危機?胃に穴開きそう?
引き際、なくなるまで、ずっと側にいてほしいの
出典: 愛ゆえに/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
どうやら浮気をしたのは彼氏の方のようです。
元カノとの思い出を捨てきれない未練がましい姿が女性目線で描かれています。
元カノのことを忘れ切っていない姿を見ていたからこそ、彼女は不安になって愛を求めていたのかもしれません。
浮気を問い詰めてうるさいと言われようと、彼女は彼氏を愛しているのです。
だから、もうだめだって本当に終わってしまうまでは、私の側にいてほしいのです。
女性目線の男性への感情
私「重たい」って思ってるんでしょ
美人だし良いでしょ
私「疲れる」って思ってるんでしょ
でも私がいいんでしょ
出典: 愛ゆえに/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
女性は、本当は心の中では全部わかっているのです。
自分のわがままも、彼氏への重たさも、かまってちゃんなところも、めんどくさいところも。
そして、男性の本音も理解しているつもりなのです。
彼女が欲しい。美人な女の子と付き合いたい。めんどくさい女の子は疲れてしまう。でも別れるのも怖い。
自分の内面も、男性の本音もすべて見ているつもりなのです。
僕は疲れてしまったんだ
君に疲れてしまったんだ
愛ゆえにね
出典: 愛ゆえに/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
男性側も、めんどくさくて愛がほしい彼女を大切にしたいと思います。
愛する彼女の期待に少しでも応えたい、少しでも喜んでもらいたい。そう考えます。
だからこそ、尽きない女の子の欲望に疲れてしまうのです。
がんばってもがんばっても、彼女からの”愛してほしい”、”かまってほしい”が止むことはありません。
それは、彼女が彼氏を愛しているからです。
愛している相手に、たくさん愛してほしい。それが女の子なのです。
男女の愛
気を引きたくて、わがままで甘えん坊。彼氏からはたくさん愛されたい。
だって愛している人だからこそ、その人に大切にされたい。そんな女性の愛。
そんなことしなくてもちゃんといつでも大切にするし、ちゃんと好きなのに。そんな男性の愛。
男女それぞれの愛があるゆえに、すれ違ってしまうカップル。
寄り添って歩いていこう、なんて歌うラブソングより、よっぽどリアルだ。
この歌詞にそんな感想を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
リアルさに共感?
カップルの切ないすれ違いを描いた『愛ゆえに』という曲。
男性のリアルな姿が女性目線で描かれたこの曲の中には、女性の本音や感情が生々しく描かれています。
また、女性目線で描かれた男性像も、男性の本当の姿を言い当てている部分も多いのではないでしょうか。
そんな、歌詞に描かれた”リアル”が、男女ともに聴いた人の心のどこかに共感を生み出すのです。
「歌詞が好き」という評価は、そんな共感の心から生まれているものでもあると、私は感じました。