主人公は品行方正過ぎたのかも

主人公の男性は今になっても道行く女性の指に目がいってしまっています。

冬の日のあの別れを切り出された日。

女性はベージュのコートに身を包んで街の雑踏に消えました。

きっと涙を見られたくないがために早く人並みに消えたいと思って。

そんな思いが主人公の胸にこみ上げてくるのです。

もしかしたら、女性はまだ俺のことを待ってくれているのではないか?と。

ただ、それは主人公の独りよがりでしょう。

別れの際に出た独り言。

これも主人公の思いを表しています。

もしかしたら主人公の男性は女性に潔癖さを求めていたのかもしれません。

それに女性が耐えられなくなっていったのでしょう。

主人公の品行方正さが今回は仇になってしまったのかも分かりません。

2年経って、果たしてそれに気付いたのか。

一見、ニヒルを気取っていた主人公ですが本当の愛に気付くにはまだ時間が必要なのでしょう。

コードご紹介

「ルビーの指輪」の基本コードはGmです。

サビでFになり、ラストの繰り返しではまた転調します。この転調がオシャレなのです。

イントロのリフもカッコいいです。ギターをプレイする方はぜひ弾いてみて下さい。

大人の愛の結末は指環1つに左右されない

「ルビーの指環」は明らかに大人の男女の愛の結末を歌った楽曲です。

よって歌詞は決定的な別れの結末を甘いムードでは描写していません。

そこにあるのは残酷な現実だけです。

別れがこれほど心に深いダメージを与えるものなのか。

「ルビーの指環」は渋く、それを訴えています。

主人公を含む当時の男性にはニヒルダンディさが最大のアピールポイントだったでしょう。

やがてやってくる軽薄でノリの軽い風潮を、この時はまだ主人公も悟っていないでしょう。

指環は愛の証しの決定打でした。

それを拒否された時、男性は退散するよりなかったのです。

ただ、そこを乗り越えたところに本当の愛は存在するのでしょう。

愛があれば指環の1つや2つくらいで女性の心が動かない時代がやってくるのでしょうか?

それは主人公自身が教えてもらいたい疑問でしょう。

最後に

【ルビーの指環/寺尾聰】名曲の誕生の裏側には意外な理由があった?!歌詞を徹底解釈!コード譜あり♪の画像

寺尾聰「ルビーの指輪」をご紹介しました。

俳優の寺尾聰しか知らない人には新鮮な気持ちで聞いていただけると思います。

間違いなく、昭和歌謡史に残る大ヒット曲であり、名曲だと思います。ぜひ、聞いてみて下さい。

さて、「ルビーの指環」の他にも昭和を代表するヒット曲、まだまだありますよ。

大御所俳優・西田敏行さんが若かりし頃に歌って大ヒットした「もしもピアノが弾けたなら」。主演ドラマ「池中玄太80キロ」の主人公を思わせる、恋に不器用な男性を描いた歌詞を解釈します。

こんな曲もいかがでしょうか?

子供から大人まで多くの人が知っている童謡「およげ!たいやきくん」。一見ただの子供向けソングのように思える楽曲ですが、実はサラリーマンを主人公にした歌詞というのをご存じでしょうか。今回はとても奥の深いこの楽曲の歌詞を解説していきます!

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