THE BOOMについてのおさらい

【風になりたい/THE BOOM】日本のサンバを作りたいという想いから生まれた一曲?!歌詞も解説!の画像

メンバー

宮沢和史 (ボーカル・ギター)
小林孝至(ギター)
山川浩正(ベース)
栃木孝夫 (ドラムス)

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/THE_BOOM

THE BOOMは1986.年11月に結成された4人組バンド

バンド名の「THE BOOM」は時代に流されることなく自分達の音楽性を大切にしていきたいと願ったボーカル・宮沢和史の命名によるものです。

1980年代後半は原宿の「ホコ天バンド」ブームが起こり、歩行者天国でバンド演奏をするバンドが数多く存在しました。

THE BOOMもその中のバンドの一つでした。1988年にソニーのオーディションに合格しメジャーデビューを果たします。

ドラム担当の栃木以外の3名のメンバーは全員、山梨県・甲府市出身の地元つながりです。

社会問題も楽曲に

THE BOOMの2ndアルバム『サイレンのおひさま』あたりから宮沢は社会問題なども独自の視点で歌にすることを始めています。

例えば、『気球に乗って』は中国の天安門事件について描かれているといわれています。

また、『ダーリン』は核戦争で地球上の人類が滅亡し生き残ったゴキブリのカップルについて歌っています。

宮沢独自の視点が面白い楽曲です。

『風になりたい』楽曲情報

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リリース

『風になりたい』は1995324日にリリースされたTHE BOOM16枚目のシングルです。

ボーカルである宮沢和史の「日本のサンバを作りたい」という思いから作られたこの楽曲

リリース直後から人気が高く、数か月間オリコンのヒットチャートに登場し続けていました。

あれから20年以上経った現在でも、世界中で多くのアーティストにカバーされているというロングヒット曲です。

音楽の教科書にも掲載

『風になりたい』は現在、高校生向けの音楽の教科書の斉唱楽曲として掲載されています。

『風になりたい』の他に、長らく教科書に掲載されている『見上げてごらん夜の星を』、井上陽水『少年時代』、ジョン・レノン『In My Life』なども使用されています。

なお、この教科書の器楽楽曲として同じTHE BOOMの『島唄』も掲載されています。

器楽楽曲の中には『アナと雪の女王』メドレーも載っていますから、最近の音楽の教科書は柔軟に様々なジャンルの楽曲を取り入れているのですね。

サンバらしいパーカッション楽器

『風になりたい』は吹奏楽用などに様々なアレンジで楽譜が作成されています。

中でも注目はやっぱりパーカッションで使用される楽器です。

アレンジで多く使われているのが、アゴゴベルAgogo)やパンデイロ(Pandeiro)、クイーカ(Cuica)などです。

アゴゴは大小のベルがつながっている作りになっており、サンバ楽曲によく使われています。

パンデイロはブラジル版タンバリン、クイーカは手で持てるくらいの大きさの太鼓で、ブラジル音楽独特の楽器です。

片手で太鼓の革を張りながら叩くことで変幻自在に音を変えることができます。

サンバならではの楽しいパーカッション音を楽しめるのもこの楽曲だからこそです♬

ちなみに『風になりたい』レコーディング時はメンバー自身も見慣れない打楽器の使い方がわからず、音を出して試しながら録ったそうです。

普段は使われることの少ないという楽器のオンパレードなので、ぜひ聴き分けてみてくださいね。

『風になりたい』歌詞

歌詞

大きな帆を立てて あなたの手を引いて
荒れ狂う波にもまれ 今すぐ風になりたい

天国じゃなくても 楽園じゃなくても
あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい

出典: 風になりたい/作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史