「君」の笑顔を胸に焼き付けようとする主人公。
それは何故でしょうか?
笑顔がいつか見られなくなる時が来ると思っているからです。
その一方で、そんな未来は来て欲しくないと願う主人公。
この一節を読むと、主人公の思う「君」はやはり手の届かない存在なのかもしれません。
秘密の呪文のような言葉
キボウノユクエ 誰にも解らないね
確かめようと見つけようと走ってく
キボウノユクエ きっと追い続けたら
君と僕にもトビラが現れるよ
出典: ユメノトビラ/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志
「希望の行方」と書かずに「キボウノユクエ」とカタカナで書く理由が知りたくなります。
カタカナで書かれていると、秘密の呪文のような雰囲気を感じますが…。
これは「夢」と同じく「希望」がまだ具体化されていないからではないでしょうか。
この一節に書かれている「見つけよう」という言葉がそれを裏付けています。
そして、現れる扉はもしかしたら「君」と「僕」で別々なのかもしれません。
いや、もしかしたら「君と僕」という2人組に現れる扉なのかもしれません。
…どちらの解釈もできるというのが、この歌詞の味わい深さです。
青春が始まる
ユメノトビラ 誰もが探してるよ
出会いの意味を見つけたいと願ってる
ユメノトビラ ずっと探し続けて
君と僕とで旅立ったあの季節
青春のプロローグ
出典: ユメノトビラ/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志
ほぼ、1番のサビの繰り返しなのですが、最後に1行だけ付け加えられています。
そこには「青春」という言葉が含まれていますね。
この歌詞は、青春期を迎えたばかりの主人公が、これからの夢や希望を歌ったもの。
不安を抱えつつも、期待に胸を膨らませる若者の姿が目に浮かぶような歌詞です。
一通り読み終えて、改めて考察
一通り読み終えたところで「君と僕」の関係性について、再度考察してみます。
初めは、友達や学校の先輩・後輩のようなリアルな関係性なのかなと思っていました。
しかし、歌詞を読み進めていくうちに少し考えが変わります。
どちらかというと「アイドルとファン」というような少し距離のある関係ではないかと考えられるのです。
「僕」はもともと「君」を画面越しに見ているだけの存在。
「君」にもっと近づきたい…そのためにはどうすれば良いのでしょうか?
そのためには、「僕」は「君」のいるステージに進めば良いと考えるのです。
握手会に足繁く通う「ファン」ではなく、同じ仕事をする仲間としての関係を築きたいのならば…。
それが「ユメノトビラ」ではないかと。
もちろん、簡単になれるわけではありませんし、外からは見えないことも沢山あります。
その不安を抱えつつも、一歩を踏み出そうという勇気を与える曲。
「ユメノトビラ」にはこのような意味が込められているのではないでしょうか。
以上で、歌詞の考察を終わります。
MVはあるの?
さて「ユメノトビラ」ですが、MVはあるのでしょうか?
ご存じの方はご存じだと思いますが、CDにMVは収録されていません。
ただ、「ラブライブ!」のアニメ本編でμ'sが歌っているシーンを見ることができます。
曲自体はショートバージョンですが、演奏に至るまでの過程がストーリーとして描かれています。
メンバーの気持ちの揺れや、頑張っている姿を見てからの演奏風景は感慨深さが増します。
よろしかったら、アニメ本編もチェックしてみてください!
μ'sの関連記事をチェック!
OTOKAKEでは、μ'sの楽曲解説を多数掲載しております。
本日は、そのなかから2曲をご紹介します。
【Dancing stars on me!/μ's】歌詞を徹底解説!魔法使いになって叶えたい夢とは? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
少女に夢を与えるような明るい曲。それが「Dancing stars on me!」です。ラブライブで使われているナンバーでスマホアプリで楽しめます。それではμ's(ミューズ)が歌う「Dancing stars on me!」の歌詞を紹介していきます。