バレンタインデーというと、女性にとって「勝負の日」というイメージが強いのではないでしょうか。

女性が男性にチョコレートと共に想いを伝える日と思う方が多いと思います。

しかしこの曲では、男性にとっても「勝負の日」だと言っています。

自分の好きな相手から本命チョコをもらえるかどうか、そこに全てがかかっているのです。

お互いが好きであることを確かめることができるチャンス。

相手が自分のことを好きだとわかれば、不安な気持ちも安心しますし、自信もつきます。

どんなチョコレートでもいいから、あなたからチョコレートが欲しい。

本当に純粋でストレートな恋愛感情が表れています。

バイト先でのバレンタイン

バレバレな行動

バイトのシフトが同じだけで期待
なるべくキミの近くをウロウロ

出典: バレバレンタイン/作詞:Yuki-Kokubo 作曲:Kohei Yokono,Yu-ki Kokubo

なんと、好きな相手はバイト先も同じであるようです。

同じシフトに入れたことはさらに奇跡かもしれません。

シフトが同じとわかったとき、彼は「やった!」と思ったのではないでしょうか。

そんなバレンタインデーに、本命の女性の周りをウロウロ歩き回っています。

彼女の視線に入ろうとすることで「チョコレートが欲しい」ことをアピールしているのです。

あえて言葉で言わない様子が、またかっこつけている印象を受けます。

また「なるべく」という言葉から、チョコレートを渡しやすい環境を作っているのではないかと思いました。

多くの人にまとめてチョコレートを渡すということはよくあります。

しかし、もし本命を渡すのであれば、その人に直接渡したいのではないでしょうか。

直接渡すとなれば、やはり恥ずかしさもあるので、なるべく2人きりになって渡したいものです。

周りの人に見られずこそっと渡すためには、2人きりになるチャンスを作らなければなりません。

近くに常にいることで、この2人きりになるチャンスを、男性側が作っているのです。

チョコレートをもらうために、男性のあからさまな作戦が行われているのではないでしょうか。

猛アピール開始

急な「甘党宣言」をしたら
ギラギラ 視線送って
時は満ちたで Come on

出典: バレバレンタイン/作詞:Yuki-Kokubo 作曲:Kohei Yokono,Yu-ki Kokubo

チョコレートを渡しやすい環境を作った上で、さらに追い討ちをかける「甘党宣言」。

女性はなかなかチョコレートを渡してこなかったのでしょう。

そのため急に「僕甘いもの好きなんだよね」とバレンタインの日に言い出すのです。

さりげなく「チョコレートが欲しい」というアピールをしています。

これを言われたら、さすがに女性は「チョコレートが欲しいのかな」と思うのではないでしょうか。

少しずつ女性側も意識し始めるはずです。

そして歌詞の2行目で、女性に強い目線を送っていることがわかります。

「あなたからのチョコレートが欲しい」と猛アピールしていることがわかるのではないでしょうか。

「チョコレートを待っているよ」という視線。

1番のクールな印象はどこへ行ったのでしょう。

直接的な言葉にしているわけではありませんが、「好き」という気持ちが行動でバレバレになっています。

男性目線のバレンタインソング

チョコをもらう側の気持ち

あ~~世界中の女子に告げる
男心は無茶苦茶 繊細
ハンパな素振りはマジあかん

出典: バレバレンタイン/作詞:Yuki-Kokubo 作曲:Kohei Yokono,Yu-ki Kokubo

最初にお話したとおり、この曲は珍しい男性目線のバレンタインソング。

バレンタイン当日の男性のドキドキが描かれていることがおわかりいただけたと思います。

本命のチョコレートが欲しい男性は、きっと似たような思いをしたことがあるかもしれません。

そしてさらに男性の気持ちがわかるのが、歌詞の3行目。

今では当たり前のように義理チョコが配られます。

本命チョコと義理チョコの違いが、若干わかりにくくなることもあります。

照れくさくて、本命のチョコを「義理チョコだよ」と言いながら渡す人もいるのではないでしょうか。

そうなると、男性は「このチョコレートは本命なのか、義理なのか」と思ってしまいます。

中途半端な行動が、繊細な男性の心をかき乱してしまうのです。

女性にはわからない感情かもしれません。

この曲を聴くと、女性側も「はっきりと想いを伝えるほうが良い」と思うのではないでしょうか。

貴重なチャンス

他の誰かじゃ意味がないよ
一直線(You!)キミに
届けたいMy mind
バレバレンタインラブ(Love!)
一年一度のチャンス逃せない

出典: バレバレンタイン/作詞:Yuki-Kokubo 作曲:Kohei Yokono,Yu-ki Kokubo

女性からはっきりと「本命」と言ってもらえたり、形で表してもらえたりするのはバレンタインデーだけ。

女性にとって大切な日ですが、男性にとっても大切な1日なのです。

歌詞の2行目に注目すると、告白をするタイミングが近いのではないかという印象を受けました。

チョコレートをもらったら、きっと主人公は本命の相手に想いを伝えるのでしょう。

「自分の気持ちを伝えたくて仕方ない」という様子が窺えますね。

「本命チョコ」だとわかれば、きっと告白もしやすくなります。

今まで本当の気持ちがわからずフワフワしている状態が、はっきりとするからです。

それがまさに「チャンス」。

ここで本命チョコをもらわなければ、そのチャンスも失ってしまいます。

なにがなんでも本命チョコをもらうという心意気が、行動に表れているのです。

バレバレな行動をしてしまう気持ちもわかるのではないでしょうか。

まとめ