「ご機嫌よう」
「島倉さん お電車に間に合ったようですね」
「カレったら今日もお眼鏡かけてお遅刻しないで
お電車に乗れたかしら?」
「カ カレッ!?」
「もしやこのお嬢様は眼鏡君の!」
「あ~カレのお電車まだかしら?」

出典: 眼鏡の男の子/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ

話し方からも、いかにもお嬢様な二人組。

そして彼女らも、眼鏡の男の子を気にかけているのがわかります。

強力な恋のライバルの出現ですね。

そして眼鏡の男の子は、電車通学をしていることがわかります。

女の子たちは、プラットホームで彼が来る電車を待っているのです。

男の子のことを「カレ」と呼んでいるライバルのお嬢様。

主人公は、眼鏡の男の子の彼女なのではないかと疑います。

告白どころか、話しかける自信も喪失してしまいそうです。

更なる刺客

「あぁ!」
「あ 眼鏡電車来たッ」
「え!?」
「むむッ ライバル多しッ」
「は!?」
「乗り遅れるな! 乗り込むわよッ」
「うんッ」

出典: 眼鏡の男の子/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ

ここで新たな刺客が現れます。

なんとライバルは、お嬢な二人組だけではなかったのです。

ダンス系専門学校の女の子たち。

名門高校の女の子たち。

たくさんの女の子たちが彼目当てに電車を待っていたことがわかります。

周りは敵だらけの絶望的な状況です。

内気な主人公の女の子は、想いを告げ、結ばれることができるのでしょうか。

そして、こんなに多くの女の子を虜にする眼鏡の男の子はどんな男性なのでしょうか。

読み進めていきましょう。

眼鏡の男の子

真面目系美男子

同じ車両の同じ時間に
いつも見かける地味な美男子
シュッと決まった学ランに
Ah 眼鏡 眼鏡の男の子

出典: 眼鏡の男の子/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ

いよいよ、ここから歌が始まります。

長い寸劇が終わり、場が温まってきたところで本編がスタート。

前田こころちゃん扮する、眼鏡の男の子の登場です。

ようやく、ベールに包まれていた彼の姿が描かれます。

毎日決まった時刻に、同じ車両にのってくる少し隙がない地味な男の子

少し近寄りがたいけどどこかほっておけないような、そんな美男子です。

ちょっと抜けてる

揺れる車内で教科書広げ
第1ボタンもしっかり留めてる
だけど寝グセはついたまま
Ah 眼鏡 眼鏡の男の子

出典: 眼鏡の男の子/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ

ここでは彼の意外な一面が描かれます。

寝ぐせがついたまま、登校しているんです。

電車内でも勉強している、真面目で近寄りがたい男の子。

でも、こういう少し抜けている部分が、ギャップとなりキュンときてしまうのでしょうね。

“もっと彼の知らない一面が見たい”

そんな女の子たちの切なる願いが聞こえてきそうです。

彼女たちが憧れてしまうのも納得です。

素顔を見たい

ガラスのベールの男の子
Ah 眼鏡 眼鏡の男の子
お願いだから取ったってぇな
素顔が見たい

出典: 眼鏡の男の子/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ

“眼鏡をとって欲しい。自分にだけ素顔を見せてほしい”

そんな、女の子たちの強い思いが歌われます。

眼鏡をしている人って、なんだか神秘的です。

何かを隠しているような、どこか自分を受け付けてくれないような、そんな雰囲気があります。

彼女たちは眼鏡を外して、男の子に自分を受け入れてくれてほしいのでしょう。

自分だけが彼の内面も見れる、特別な存在になりたいのです。