あのころを、思い出すあの曲

chay【大切な色彩】MVの内容を徹底解説!青春はカラフルだった?かつての自分達を思い出してみようの画像

chayさんが2019年の4月、春まっただ中に出したシングル『大切な色彩(いろ)』

この曲はまさにchayさん自身がそんな体験に基づいて生み出された楽曲です。

大人目線なセンチメンタルを感じさせる一方、前向きに今を生きる決心を感じさせる曲といえるでしょう。

その決心と共に、青春時代を振り返る非常にエネルギッシュな楽曲になっています。

ラジオ等で流れた当時は話題となりました。

少しマニアックな内容や考察も含めて、「大切な色彩」のPVをより深くくみ取れるよう「彩って」いきます。

PVの見どころ

まずは改めてPVを観てみましょう。

PVは大きく分けて2つのシーンによって分けられています。

一つはchayさんの撮影スタジオのシーンです。

桜色の紙吹雪の中で白いギターを弾き、白いワンピース姿で歌う姿が印象的です。

もう一つが日常パートで、街中をchayさんが大人っぽい服装で歩くシーン。

青春ソングながら、総じて"大人っぽい"印象を受けるPVです。

また衣装スタイリングはご本人が決められたとされています。

無論、ほかにもこだわりがPV各所に散りばめられている内容です。

それでは二つのシーンをそれぞれ解説していきましょう。

スタジオのシーン

まずはスタジオで撮影されたシーンから見ていきましょう。

ワンピースはまさに若さや魅力を感じる服装の代表格です。

白というのがまた純粋さを連想させますね。

そしてスタジオ内は敢えて引きのカメラで撮影しています。

そのためスタジオ内部のハロゲンライトや、脚立、骨組みなんかが見えているのです。

このような部分は、通常画面に映しません。

普段見せない一面をあらわにする「余裕」を敢えて見せているのでしょうか。

まさにオシャレな大人の発想といえます。

視聴者にどのような印象を与えたいのかが、非常に明確です。

またちりばめられたカラフルな紙ふぶきは桜をイメージさせます。

敢えて"人工的"な紙ふぶきを使うあたりも、大人目線と子供時代という明確な線引きが見られますね!

懐かしみながらも、大人の今だから出来ることが沢山散りばめられた"今を生きる"前向きなメッセージです。

日常のシーン

そして次の日常パートです。

こちらもベージュのコートにハイヒールと、非常に大人なコーディネート。

女子高生が憧れるような大人の女性像を自ら演じているようです。

そんなPV内では、chayさんが実際経験されたという場面が二つ登場します。

二人組の女子高生とすれ違うシーン、そしてその直後大人のカップルがすれ違うというシーンです。

大人もまた「あの頃に戻りたい」と、ある意味学生にあこがれているのではないでしょうか。

そしてそのあとすれ違うカップルは、また別の表現でしょう。

どことなく「大人で経験出来る楽しさ」や「これからの未来」について暗喩させてくれます。

学生にも大人にも向けた非常に幅広いメッセージ層がこの楽曲に込められているのが読み取れますね。

これらの演出をPV内で交互に行うことで、心理的な本音をさらけ出しているようにも感じられます。

心の動きという表現をよりリアルにしているといえるでしょう。

曲の聴きどころ

哀愁感も感じる楽曲ですが、それと相反して特徴的なのが曲調です。

楽曲に関してはスキップしたくなるような非常にアップテンポ。

PVでもchayさんの笑顔が印象的でした。

その表情は、明るくポジティブなメロディを表しているのでしょう。

楽曲自体は歌やピアノ、ギターベースドラムと軽音部を連想させるようなシンプル構成です。

ドラムも軽快で思わずスキップしたくなるように感じられます。

跳ねるような音が多く、昨今の音楽トレンドをしっかり踏襲しているのも聴いていて感じる特徴です。

こんなところにも「青春」要素が?

PVには少し意外なところに青春を思わせる要素が散りばめられています。

使用ギター