『素晴らしき世界』とは
まず、Rakeの『素晴らしき世界』の収録作品など概要について紹介します。この曲の魅力をざっくりと把握してみてください。
Rakeってどんなアーティスト?
宮城県出身の実力派シンガーソングライターがRakeです。良質なメロディーと洗練された音楽性、そしてあたたかみのある歌声が彼の魅力と言えるでしょう。
シングル『Fly away』で2010年1月にメジャーデビューしました。その後も4作のアルバムを発表するなど、精力的な活動で人気を集めます。
しかし、残念ながらRakeは2015年8月に活動休止を発表しました。新しい音楽を求めるための活動休止なのだそうです。
新しい歌が聴けないのは残念ですが、これから彼がどのような音楽を生み出していくのか楽しみですね。
下記の動画は代表曲である『100万回の「I love ytou」』です。
この曲は告うたやウエディングソングとしても人気を集めて大ヒットしました。聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
2012年5月発売のシングルに収録
『素晴らしき世界』は2012年5月発売のシングル『素晴らしき世界/大切な人』に収録されています。
このシングルはRakeにとって初の両A面シングルとなりました。
『素晴らしき世界』はアニメ『宇宙兄弟』のエンディングテーマに使われ、『大切な人』はロッテのガーナミルクチョコレートのCMソングに使われています。
どちらも甲乙つけがたい名曲となっており、とても豪華なシングルといえるでしょう。
『素晴らしき世界』は人とのつながりや生きる希望を描いたメッセージソングです。壮大なスケールを感じさせるサウンドとRakeの力強い歌声が胸に染みます。
この曲はアルバム『WONDERFUL WORLD』にも収録されていますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
歌詞の意味をチェック
『素晴らしき世界』の悲しみを乗り越える力強さが感じられる歌詞の意味を解釈していきたいと思います。
まぶしすぎる星の光
あふれる涙 行き場なくして 夜空に上ってく 見上げた星が眩しすぎたから 静かに目を閉じた
今は言葉に出来ないほど 怖くて明日が見えないけど 一人で震える君のことを 信じてる 隣には僕がいるから
出典: 素晴らしき世界/作詞:Rake 作曲:Rake
『素晴らしき世界』の歌詞は人と人のつながりや未来へ希望を持つことの大切さがあらわされています。
これは、Rake自身が東日本大震災を体験したことがきっかけになっているそうです。
「星が眩しすぎた」とは、涙によって視界がにじんで星の光が大きく見えてまぶしく感じられたという意味です。
涙が出る理由は大切な人を失ってしまったからかもしれません。
「明日が見えない」のは、地震によって街がボロボロになったことなどで深い絶望を感じているからでしょう。
それでも、そんな「君」のそばには変わらずに「僕」がいます。
希望をあらわす朝の光
見慣れたはずの 景色がまるで幻の様で 大切な人 今日もどこかで微笑んでるかな
朝の光が眩しいほど 照らした新しい今日が始まる 再びあなたと出会う日まで 感じてる あなたがくれた温もり
出典: 素晴らしき世界/作詞:Rake 作曲:Rake
地震によって景色は変わってしまい、大切な人とは離れ離れになってしまったのでしょう。
それを悲しむのではなく、どこかでその人が「微笑んでる」ことを願っています。
「星の光」とは対照的に「朝の光」は希望をあらわしているのです。朝は1日のはじまりですよね。
「あなた」はここにはいませんが、「温もり」はたしかに胸の中に残っています。
また会う日を期待しながら、「温もり」を抱きしめて日々を生き抜いていこうとしているのです。