日本限定曲の内容
次に、日本盤の「PIECE」だけに収録された4曲の詳細を見てみましょう。
「KILLIN' ME」
「KILLIN' ME」は、意訳すると「僕を殺してくれ！」とでも言うような……ちょっと怖いタイトルですね。
叶わない恋がとても辛くて、こんな思いをするくらいなら死んでしまいたいという曲……ではありません。
少しだけ歌詞を確認しましょう。
消せない苛立ち 街中どこにいても Twenty four
ただなんとなく生きるよりマシだろう Let it go
No pain no gain なんて時代じゃないと 冷めた目で
嘲笑う 踊らされたMarionette
常識だらけの迷路を抜け
奪え 禁断の果実を
瞬間をAlive 本能でLoud
叶えたい未来があるなら
痛みを抱き 闇にあがき
手に入れるまで
出典: KILLIN' ME/作詞:ZERO (YVES & ADAMS) 作曲:Steven Lee・MUSOH・Christofer Erixon
一言で言えば、現状から抜け出そうともがく若者の焦燥感が描かれています。
大都会の片隅、日が当たらない路地で、目的もなく生きる青年。
どこか別の場所で生きたい、でも、どうすれば良いかわからない……そんなイメージを思い浮かべました。
自分の力を信じ、目指す場所へと辿り着ける時は来るのでしょうか？
「Aura」
「Aura」は、狂おしいほどに相手を想う曲です。
恋愛の曲といえば、いかに相手のことが好きかを歌うものが多いですよね。
「Aura」にもそのような歌詞がありますが、もっと積極的に、精神的な結び付きを目指します。
はっきり言ってしまうと、スピリチュアルな内容です。
そもそもタイトルの「Aura」（オーラ）自体が「霊気」という意味ですから、霊的な交流を描くのは自然ですね。
2人は前世から一緒だったに違いない、精神はますます深く重なっていく……。
そんな、不思議な雰囲気の曲が「Aura」です。
「#GFYL」
TwitterかInstagramのハッシュタグのようなタイトルの「#GFYL」。
「#GFYL」とは、「GIFT FOR YOUR LOVE」の略です。
精神世界を描くような「Aura」とは違い、「#GFYL」は日常生活を楽しく歌う曲になっていますよ！
彼女にプレゼントを贈ろう、何気ない日常を特別な時間に変えよう……そんな内容です。
ポップな雰囲気の明るい部屋でMONSTA Xと過ごす楽しい時間を思い浮かべながら聴いてみましょう！
「PUZZLE」にアルバムの意味が隠されている！
日本限定の4曲の中で一番大切なのは「PUZZLE」です。
なぜならば、「PUZZLE」という曲にこそアルバムタイトル「PIECE」の意味が隠されているからなんですね。
「PUZZLE」の歌詞に要注目！
さて、MONSTA Xのアルバムの名前は「PIECE」、そして曲名は「PUZZLE」です。
言うまでもなく、パズルのピースを表現しています。
では、何がピースで何がパズルなのか？ということは、「PUZZLE」の歌詞を見ればわかりますよ。
その輝きがCheer me up
なんでもやれそうな気になるんだ
凹んだ日には 一緒にバカ笑い
互いのリスペクト忘れない
馴れ合いの関係ならパス
これが 完璧なバランス
億千分の7の偶然
この出会いをこう呼ぶんだ “My friends”
数え切れない奇跡が 巡り合わせる未来
それぞれの想いを抱いて 同じ夢を描いていたい
ありのままでいればいいよ
世界中で一つだけの 掛け替えないPiece
出典: PUZZLE/作詞:ZERO (YVES & ADAMS) 作曲:Drew Ryan Scott・Joacim Persson・Johan Alkenas
注目してほしいのは、「億千分の7」という箇所です。
億千にも上るほど大勢の人達の中から出会えた、大切な人とのあり得ないような偶然の出会いを意味していますね。
一見すると恋人との出会いを描いたようですが、それなら「億千分の2」でもいいですよね？なぜ7なんでしょうか。
実は、この歌詞はMONSTA Xの7人を表現しているんです！
「PIECE」とはMONSTA Xの一人ひとりであり、それが組み合わされてできる「PUZZLE」こそMONSTA X……というわけです。
誰か一人が欠けるだけでも、MONSTA Xは成り立たなくなるというメンバー間の信頼関係が表れています！
