こんなやり方はもう続けない
だって辛かった日々はこれでもう終ったんだから
もう行かせてもらうぜ

出典: Breathin’/作詞:Hiroshi Nakahara 作曲:FIVE NEW OLD

大切な人と会えない寂しさを紛らわせながら眠りにつく夜。

見慣れた家の中で暮らす我慢を続け、鬱憤を抑えながら生きる毎日……。

そんな「騙し騙し」のやり方は、その一瞬を乗り越えるためにあるものです。

先を見据えれば、まだまだ終わることのない不安な日々が続いています。

いつか壊れてしまう心ならば、今この瞬間に救ってあげたい……。

「辛い」と感じるだけの日々は今日で終わりです。

まだそこにいるつもりならば、自分はもう先に行くから……。

立ち上がった主人公が目にしたものは、びっくりするほど美しい景色でした。

素敵な明日を手に入れるために

暗く沈んだ毎日を抜け出して

FIVE NEW OLD【Breathin'】歌詞和訳&意味解釈!どこから抜け出したいのかを読み解くの画像

I'm gonna find a way out
Because I wanna feel my freedom
Just I gotta breathe in breathe out

出典: Breathin’/作詞:Hiroshi Nakahara 作曲:FIVE NEW OLD

日常に色がついたように、爽やかな青で埋め尽くされるMV

爽快感溢れるサビには、どんな意味が込められているのでしょうか。

ここから抜け出すんだ
自由でいたいから
この空気を味わなくちゃ

出典: Breathin’/作詞:Hiroshi Nakahara 作曲:FIVE NEW OLD

たった3行に、現代で生きる人々の「自由」が詰め込まれているこのフレーズ。

そう、どんな時でも人々には自由が必要なのです。

それは自粛をしないことでも、マスクを外して騒ぐことでもありません。

誰にも迷惑をかけない中で、自分を解き放つ方法ならいくらでもあるのです。

とはいえ閉鎖的になっているコロナ禍で、それに気がつくのは本当に難しいこと。

欠かさずにマスクをつける姿は、まるで自分で息をすることなど忘れてしまったかのようにも見えます。

しかし、マスク越しでなければ吸えない「空気」があるのも事実です。

今生きている日常の中で「希望」を見つけることこそが、このどんよりとした毎日を抜け出す鍵。

自由を掴み取るためのチケットといえるのです。

息を続けることの意味

FIVE NEW OLD【Breathin'】歌詞和訳&意味解釈!どこから抜け出したいのかを読み解くの画像

Until I get a chance
Over and over and over again
Keep breathin'

出典: Breathin’/作詞:Hiroshi Nakahara 作曲:FIVE NEW OLD

「over」の歌い方が素敵なサビ後半には、FIVE NEW OLDの決意が歌われています。

特徴的なワードである「breathin’」に注目して読み解いてみましょう。

その時が来るまで
何度も 何度も 何度も 何度でも
息を続ける

出典: Breathin’/作詞:Hiroshi Nakahara 作曲:FIVE NEW OLD

コロナ禍における「息」は、時にマイナスなイメージをもたらしてしまうワードとなってしまいました。

しかし本来ならば、生きる上で必要不可欠な「呼吸」がマイナスになることなどないはず。

生命的にはもちろん、精神的にも人々の心がむしばまれている証拠なのです。

そんな中で主人公が「息をする」ということは、自分自身を生かすということ。

つまり生きる希望を見出し、明日への力でみなぎった生活をするということに他なりません。

明日はあの人と電話をしてみよう……。

やりたかった趣味を始めてみよう……。

昨日とは違った道を通ってみよう……。

1つ1つは些細な出来事に思えますが、それらは重なり合って大きな希望に変化していきます。

小さな希望をすくい上げ、1つ1つを楽しむことこそが、現代における本当の「呼吸」といえるでしょう。

1人だからこそできることがある

理想の自分はどんな自分?

FIVE NEW OLD【Breathin'】歌詞和訳&意味解釈!どこから抜け出したいのかを読み解くの画像

Rewrite my new philosophy
It's time to be who I wanna be yeah yeah
Be oh yeah yeah yeah yeah

出典: Breathin’/作詞:Hiroshi Nakahara 作曲:FIVE NEW OLD

人と会う機会が減るからこそ、今は自分を見つめなおすのにぴったりの時期といえます。

じっくり時間をかけて見つめると、これまで見えてこなかったものにも気がつけるはずです。