「周波数」について
TOKYO FM50周年のアニバーサリーソング
「周波数」はセカオワが10年来の付き合いがあるTOKYO FMの50周年を記念して作られた曲です。
音楽には力があるという想いを込めて作詞作曲されました。
担当したSaoriは10年間で感じてきた音楽の力を形にしたようです。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言によりレコーディングがストップしてしまいました。
ですが完全にホームレコーディングで完成させた曲なのです。
「周波数」は2020年6月24日にリリースされたシングル「umbrella/dropout」に収録されています。
楽曲をチェック!

もう届かない歌
額縁の中で笑うギター少年の君に
僕らの歌が 届かないなんて
誰も説明出来ない
どんなに偉い科学者さえも
宇宙人の存在を
否定できない「証拠が無い」は
無いことの証明じゃない
出典: 周波数/作詞:Saori 作曲:Saori
どんなに大声で歌っても、何度歌ってももうその声が届かない人がいます。
それは亡くなってしまったからです。
どうして届かないのかを説明できる人はこの世にはいません。
ただ人は未だに宇宙人の存在を否定することができていないという事実があります。
それと同じように亡くなった人に歌が届いていないという証拠もありません。
そこに一縷の希望を感じている主人公です。
もしかしたらどこかで聴いてくれているのかもしれません。
もしそうなら力の限り歌を届けたいと思っているのでしょう。
誰もが亡くなってしまった大切な人に自分の声を届けたいと思ったことがあるはずです。
それができればどんなに良いか分かりません。
主人公はもう歌が届かないという悲しさの中に少しの希望を感じているのです。
本当に魂があるのなら
目に見えないものを
信じるようになった
もう会えない人たちが
日に日に増えていくから
出典: 周波数/作詞:Saori 作曲:Saori
人は亡くなるとどこへ行くのでしょうか。
様々な意見があったり研究がなされたりしていますが、会えなくなるのは確かです。
生きているとだんだんにその会えなくなってしまう人が増えていきます。
祖母、祖父などの家族や友人、知人…。
ついこの間までそこにいて笑っていたのにある日突然その存在がいなくなってしまうのです。
触れることも話をすることもできません。
まだまだ一緒にいたかったのにと思うことは多々あるでしょう。
もっと色々教えて欲しかった、話がしたかった。
そう思ってももうそれは叶わない願いなのです。
でもやはり会いたいと思うのが人情でしょう。
目に見えない世界は信じなかった主人公ですがそれを信じるようになります。
もし亡くなった人がいく場所があるのなら、そこにいけば会えるかもしれないからです。
それほどまでに主人公の気持ちは募ります。
どうしたら会えなくなった人に会えるのでしょう。
その方法が分かればこんなに嬉しいことはありません。
会いに来て欲しい!
Baby 砂漠で待ち合わせしよう
奇抜な色の虎になって
走って来てよ 僕の場所まで
手を広げて待っているからさ
出典: 周波数/作詞:Saori 作曲:Saori
願わくは会いに来てくれないかな?そう主人公は願います。
砂漠で待っているからと願いを込めて祈っているのです。
すぐに分かるように奇抜な色、例えばショッキングピンクなどでしょうか。
そんな特異な色の虎になって来て欲しいと伝えているのです。
砂漠にショッキングピンクの虎がもしいたら、一目で見つけることができます。
せっかくの会える時間に見逃したくない!という気持ちの現れなのでしょう。
いつでも胸に飛び込んで来て欲しいと両手を大きく広げて待ちます。
あの人が来てくれるのを。
ショッキングピンクの虎が主人公に向かって飛びつく姿が目に浮かびます。