まずは1曲目、「Power Up」です。

かわいらしいメロディで始まりますが、MVはちょっと様子がおかしいですね……?

よーく見てください。なんと、壁やフォークなど、部屋にあるものが溶けていくのです!

夏の暑さを表現しているのでしょうか。しかし、Red Velvetのみんなは楽しそうですね。

それもそのはず、「Power Up」は「ハワイのカウアイ島に飛んでいって、日焼けと情熱的な恋を楽しみたい」という内容です。

コーヒーの一種である「アイスアメリカーノ」という言葉も聞こえますね。

でも、冷たいコーヒーを飲んでも火照った気持ちを冷ますことはできないんですよ!

気温とともに上がっていく情熱を抑えきれない……それが「Power Up」の意味です。

「With You」

2曲目の「With You」は、スローテンポのレゲエサウンドです。

ややテンポが早かった「Power Up」と比べると、ゆったりとした感覚ですね。

もちろん、タイトルは「あなたと一緒に」という意味です。

南の島で、大好きな人とゆったりと過ごしたい……。

そんなリゾート気分を味わえる曲ですね。

【Red Velvet/Summer Magic】サマーミニアルバム全曲解説!RVが描き出す夏とは?の画像

「Mr. E」

3曲目は「Mr. E」ですが……「Eさん」って誰なんでしょうね?

「Mr. E」は、神秘的なジャングルを思わせる鳥の鳴き声でスタートします。

どうやら主人公たちは、みんなで南国リゾートにバカンスにやって来たようです。

しかし、一人だけ浮かない顔をする男性がいました。それが「Mr. E」です。

主人公の女性が話しかけても、「Mr. E」は「一人が好きなんだ」と素っ気ない返事をしました。

周りの人に訊いても、「気難しい人だから関わらないほうがいいよ」と言われてしまいます。

……でも、主人公はそんな変わり者の「Mr. E」に心惹かれてしまうんです!!

恋の魔法をかけて、「Mr. E」とお似合いのカップルになろうと試みます!

果たして、この恋は成就するのでしょうか?

……というのが「Mr. E」の歌詞の内容でした。

これまでの2曲とは雰囲気が異なります。歌詞だけなら、夏ではなく冬でも良さそうですね。

ですが、南国のドラムをメインにした野性的なメロディが、赤道直下のジャングルへと誘ってくれますよ。

変わり種?の曲もチェック

Red Velvetの「Summer Magic」には、ちょっと変わった曲も収録されています。

それが4曲目の「Mosquito」なんです。

「Mosquito」

「Mosquito」、つまり蚊のことです。

奇妙なベルの音から始まる「Mosquito」は、夏の夜に蚊に悩まされる歌……ではありません。

いえ、蚊のような存在には悩まされています。それは彼氏です。

眠ろうとしているのに、いつも部屋に入ってきて話しかけてくる!

しかも声は機械の音みたいで、蚊のように不愉快!!

「Summer Magic」の前半では大好きな彼への想いを歌っていただけに、この変わりようは衝撃的ですね。

でも、彼を「Mosquito」扱いして愚痴を言いつつ、追い払おうとしないところに愛情を感じられます。

「Hit That Drum」

タイトルでわかりますが、「Hit That Drum」はドラムを叩くという意味です。何のドラムでしょう?

そうです。恋する女性の胸のドラムです。

彼を見るだけで胸が高鳴る!でも、勇気がなくて告白することができない!!

そんなもどかしい気持ちが、リスナーにまで伝わってきます。

混乱した気持ちが表現されているのでしょうか、同じフレーズが繰り返され、擬態語が多用されているのが特徴です。

ノリの良いマンボのリズムも、鼓動をそのまま表しているようです。

【Red Velvet/Summer Magic】サマーミニアルバム全曲解説!RVが描き出す夏とは?の画像

「Blue Lemonade」

飲み物の名前を冠する「Blue Lemonade」が6曲目です。

レモネードはレモン果汁のドリンクですが、「Blue Lemonade」はちょっと違う意味です。

それは、彼が与えてくれる清涼感なんですね。

歌詞では、彼の愛情を求める姿が描かれており、ちょっと意味深です。

アダルト・コンテンポラリー(AOR)のような心地良い曲調も特徴と言えるでしょう!

「Bad Boy - (English Version)」

そして、「Bad Boy - (English Version)」がボーナストラックの7曲目です。

この「Bad Boy」という曲、夏らしさが感じられた今までの曲とは違い、気だるさが描かれていますね。

歌詞に登場するのも、恋愛に興味がなさそうな彼」です。

でも、彼女はそんな無愛想な彼にこそ惹かれてしまいます。「Mr. E」と同じです。

そして、彼をリードしようとして、ゲームを始めるのですが……。

静かな曲調の中にもさまざまな情景が感じられる、色っぽい曲です!