n-bunaとFurukawa Sarahの共作『Silence』を読み解く!
ボカロPであるn-bunaが実力派シンガーソングライターとタッグを組んだ『Silence』。
この曲でFurukawa Sarahがn-bunaとともに作詞を手がけ、美しい歌声を披露しています。
静かすぎて何か聴こえてきそうなMVもチェック!
曲名をそのまま表しているかのような静けさが流れる印象的なMVですね。
森の中、といっても手前にはコンクリート、奥には塔のようなものが見えます。
音に呼応するように揺れる枝葉からはささやき声が聴こえてきそうです。
徐々に暗くなっていく森の姿と歌詞にはどのような繋がりがあるのでしょうか。
アニメとの関係は?
『Silence』の歌詞に迫ります!
強烈な想いが語られる
眠っているのか横になっているのか
She lied
She lied down in the silence
She grabbed my hand
and asked me what I think about
The house lied deep in the woods
出典: Silence/作詞:n-buna,Sarah Furukawa 作曲:n-buna
【和訳】
彼女は身を横たえる
彼女は静けさの中で横たわった
彼女は僕の手を掴み
僕がどう思っているのか質問した
深い森の中に家があった
【解釈】
この曲がアニメの設定に基づいているとするなら、「she」はホロという女性、「I」はロレンスという行商人の青年です。
アニメのPVを見て分かる通り、このセクションにはアニメの設定の一部が描かれていますね。
森の中の静かな家で二人が過ごしている光景が目に浮かびます。
体を横たえているということは休息の時間なのでしょう。あるいは立てない状況、という可能性もあります。
ゆっくりとした時が流れる中で、彼女は彼の考えが知りたいと言いました。
深い森にぽつんと建つ家は、他者の気配も影響もないのでしょう。
つまり、思考を邪魔する者がないと考えられます。
また、気配を感じないのではなく感じようとしないのかもしれません。
自分が置かれている状況を理解はしているものの……
My life
will never go on without you
Although feels like falling
down in the deeper hole
I know
出典: Silence/作詞:n-buna,Sarah Furukawa 作曲:n-buna
【和訳】
僕の人生は
君なしでは絶対に続かないだろう
でも、より深い穴の奥底に落ちていくような感じがするんだ
知っているよ
【解釈】
彼女に対する執着を感じる歌詞です。
彼女がいなければ生きていけない。更にいえば、彼女がいなければ死んでしまうということです。
そこまで彼女に入れ込んでいます。
しかしそれが果たして正しいことなのか、彼自身疑問に思う部分なのかもしれません。
今彼は既に穴の中に落ちています。つまり周囲が見えない状態です。
彼女に執着すれば更に奥底へ落ちていき、何も見えなくなるでしょう。
そのことに危機感を抱いている様子が窺えます。
終わらせたくない夢もある
I still remember
this feeling in my heart
In a breeze,
we’re frozen in time like an endless dream.
出典: Silence/作詞:n-buna,Sarah Furukawa 作曲:n-buna