わか/IMBK【漂流少女】歌詞の意味を徹底解釈！遭難の本当の原因は？強がりに隠した君への思いを紐解く

「ボク」は想いを心に留めていることに、耐えきれなくなったのでしょうか。

電子機器の力を借りて、想いを発信することにしたようです。

音楽をよく聴くからか、メッセージは歌の形を取っているかもしれません。

これまで「ボク」が秘めてきた想いは多岐に渡ることでしょう。

まずは、「キミ」への想い。

夢を見失い迷い続けていることや、理解されない孤独感も含まれているかもしれません。

様々な思いがないまぜになった結果、「助けて！」という強いメッセージが発せられました。

「ボク」は出来る限りの努力をしているはずなのに、「キミ」に想いが伝わりません。

一体なぜ、「ボク」はこれほどもどかしい思いをしなければならないのでしょうか。

1つ、理由を考えることができます。

それは「ボク」が内気すぎるあまり、「キミ」に声をかけられていないことです。

根拠となる歌詞は、曲全体にちりばめられています。

まず、「ボク」が空想好きなこと。

想像力豊かな人の中には、空想に埋没しすぎてしまう人もいます。

頭の回転が速いので、自分が考えただけのことを、口に出したような気になるのです。

考えただけで満足してしまいます。

「ボク」は想像の中で「キミ」との距離を縮めますが、それは想像に過ぎません。

現実では、「ボク」はただのクラスメイトなのではないでしょうか。

次なる根拠として、歌詞を抜き出します。

ここでは、「ボク」が「キミ」に声をかけたのではないかと思わされます。

「ボク」にとって、非常に勇気のいることだったでしょう。

前述の通り、緊張したことも考えられます。

ところが、勇気を振り絞ってかけた声は、周りのざわめきに消されてしまいました。

「キミ」に届かなかった、気づいてもらえなかったのです。

外交的な人、思い切ったことができる人は、何度かリベンジを試みるのではないでしょうか。

対する「ボク」の歌い方は控え目で、1度の失敗で挫けてしまった風に取れます。

結果、何もしていないわけではないけれど、「キミ」に想いが届かない。

そんな状況が生まれてしまっているのです。

始まりと同じフレーズが登場しました。

けれど、最初と違う部分もあります。

序盤では、本から空想へと想像力を働かせていました。

今は、「キミ」その人のことを考えています。

「1人の方が良い」と言ってしまった時のように、自分の失敗を悔やんでいるようです。

なんと、「キミ」に想いを伝えたことがうかがえます。

ところが、現実は「ボク」の思ったようにはいきません。

どうやら、気持ちを伝えるためにSNSのトーク機能を利用した様子。

SNSの便利なところは、相手が内容を読めば「既読」の表示がされるところです。

今回はそれがマイナスの方向に働いてしまいました。

いつまでもメッセージを開いた形跡がないのです。

「ボク」はじりじりと待ち続けることに耐えきれなくなりました。

自分からインターネットへの接続を切ってしまいます。

どこにもつながっていない、孤島のような状態です。

頼れるものは何もありません。

まさに、心の中で道に迷ってしまいました。

たくさんの楽曲が作られる中で、「愛」や「恋」は普遍的なテーマの1つといえます。

恋が実る曲、失恋する曲、プロポーズする曲など、結末も様々です。

感情移入しながら音楽を味わうのは、恋愛モノの映画や小説に触れるのと似ています。

アーティストをまたいで、ときめく恋物語を探すのも楽しいかもしれません。