Perfume初のベストアルバム「Perfume The Best “P Cubed”」収録曲
「Challenger」はPerfumeのベストアルバム「Perfume The Best “P Cubed”」の収録曲です。
Perfumeにとって初のベストアルバムで、2曲ある新曲の内1曲がこの楽曲です。
しかもいきなりアルバムの最初に入っているのですから、相当重要な曲といっても過言ではないでしょう。
この「Challenger」のPVは、なんとコンテストで応募された企画案を元に作成されたものです。
さらに驚くべきことに、採用された企画案は11歳の男の子が考えたものなのだとか。
MVそのものはネットで公開されておらず、アルバムに付属しているDVDに収録されているようです。
内容は実際に買ってからのお楽しみというわけですね!
「挑戦者」を意味するタイトルの通り、歌詞は夢を追いかけて挑戦する者たちの熱い気持ちが描かれています。
デビュー当時を思わせる柔らかいメロディに隠された、固い決意を探ってみましょう。
挑戦し続ける者たち
「Challenger」はその名の通り、何かに挑み続ける人のことをいいます。
何を目指して挑戦しようとしているのでしょうか。
Perfumeの歩んだ道とも解釈できる、過酷な道のりです。
何もしなければ叶えられない
We are challenger
ずっと 願ってたって変わらない
絶対なんて決められない
きっと 考えもつかないことは
誰も教えてくれない
出典: Challenger/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
夢や目標を見定めた時、ただ願っているだけではまず叶いません。
夢を語った時、「お前には絶対無理だ」と言われることもあるでしょう。
しかし、可能性とはやってもいない状態で「絶対」と決めつけられるものではないのです。
これは逆の意味にも当てはまるわけで、「絶対いける」ともいい切れません。
スタートラインに立っている時は「可能性」だけがあり、「絶対」など決められないのでしょう。
そして誰もがあっと驚くひらめきだって、教えてもらえるわけがありません。
何故なら、「誰も考えつかない」からです。
誰一人思いつかないアイデアを、誰が教えてくれるというのでしょうか。
これらの歌詞は、夢を漠然と抱きながらも行動を起こしていない状態を描いているように思えます。
つまり「挑戦者」にならなければ夢は叶わない、ということを歌っているようです。
実際に行動しなければ願いは叶いませんし、可能性を見定めることもできません。
その道に進んで知識を得なければ、アイデアだって思い浮かばないでしょう。
この考えは、アーティストとして階段を駆け上ってきたPerfumeの思いなのかもしれません。
夢を叶えるには
だからボクらは止めない挑戦者
心のモーター回して
出典: Challenger/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
挑戦しなければ夢は叶いませんが、挑戦しても叶わないことがあります。
結局上手くいかずに終わってしまうことや、仲間との衝突などもあるでしょう。
それでも大切なのは「止まらないこと」です。
分かりやすくするなら「諦めないこと」。
挫折や苦難の連続だと、心が折れてこれ以上進めなくなりそうになることもあります。
しかしここで終わってしまうと夢は叶いません。
そのため意識的に「モーター」を動かすのです。
止まらなければ、チャレンジが成功する確率は少しずつ上がっていきます。
未来を掴め!
眩しい期待がいつかキミをキミを燃やす
ボクは若過ぎて意味がわからずにいたけど
夢を見捨てないで 涙で未来がぼやけても
今しかできない 掴め! 未来未来 見たい
出典: Challenger/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
挑戦を続けていると、いつしか自分を応援してくれる人が現れるものです。
彼らは自分のことを期待し、応援してくれます。
期待されるとプレッシャーになる人もいるでしょうが、ここではむしろ頑張ろうと俄然燃えるようです。
2行目の「ボクは…」はブレイクした今から、まだ駆け出しの頃の自分を振り返っているのでしょうか。
「キミ」は過去の自分のことで、敢えて他人のように呼んでいるのかもしれません。
未来から挫折しそうな過去の自分にエールを送っています。
未来が見えなくなった時があったのかもしれません。
もちろん、かつての自分と同じように夢を目指す他人を指している可能性もあるでしょう。
どんなことも、夢を叶えるのは平坦な道のりではない筈です。
しかしながら、実は心が折れそうになった時が踏ん張り時でもあります。
ここでやめるか頑張って進むかで、この瞬間がターニングポイントとなるでしょう。
輝かしい未来を掴みたいなら、涙で視界が悪くなっても突き進むほかありません。