負けないように。アタシらしく。
「行かなくちゃ」 ずっとここに居たいけど
ダメだって、わかってて 泣きそうで笑った
『負けないよ』 指切りした約束
キミらしく アタシらしくね、
頑張って行ける様に。
少しでも強く居れる様に。
キミに言うよ 「行ってくるね」
出典: ハルラブ/作詞:Maiko、Hami 作曲:イワツボコーダイ
もう決めたこと。もう後戻りはできない。でもやっぱりずっとここに居たい。ダメなのはわかっているのにね。
不安と寂しさで泣きそうになるのを隠すために笑ったのでしょう。
きっと「泣き笑い」のようになって本当は涙を浮かべていたのではないでしょうか。
どんな事にも負けないって約束したから、その約束を守るために泣かない…!
自分らしくそして心を強く持てばきっとどんなことも乗り越えることができるよね。
「アタシ」は必死に涙や寂しい気持ちを隠して、「キミ」に笑顔を向けていたのでしょう。
「キミ」と離れる前の最後の思い出が悲しいものとなって欲しくないのです。
そして「キミ」に「アタシ」の泣いた顔ではなくて笑った顔を覚えていてほしいと思ったからなのではないでしょうか。
中盤から後半にかけて、抑えていた感情が溢れ出す歌詞
新しい道に進むことへの、不安や寂しさは誰しも持つものです。
そしてそんな感情を必死で抑えて打ち消そうとしている気持ちが曲の前半では見えました。
このあとの中盤から後半は抑えていた感情が一気に溢れ出るような歌詞となっていきます。
「アタシ」は前に進むことを決めたし、もう後戻りはできない。 だけど心がまだ踏み出せずにいます。
やっぱり不安だよ。寂しいよ…。
そんな行ったり来たりの主人公の感情が向かう先は果たしてどこなのでしょうか?
もしも寂しくなったら。会いたくなったら。
写真を見てたらなんかね
自然に笑えてきて 会いたくって
電話しちゃうと思うけれど
ねぇ…余計に寂しくなってまた、
泣き出したりするのかな?
出典: ハルラブ/作詞:Maiko、Hami 作曲:イワツボコーダイ
心が折れそうなとき、寂しいとき、元気がないとき。
キラキラとした思い出に癒されて、励まされて、一人じゃないんだって思わせてくれることもあります。
反対に、かけがえのない思い出にふと触れてしまったとき。
大きな寂しさに飲み込まれてしまうこともあります。
「あの頃は楽しかったな。」と過去を思い出して「あの頃に戻りたい…。」と感じることもあるでしょう。
“今”をうまく生きることができていない時、そう思って涙する事もあるでしょう。
もしかしたら自分の選択は間違いだったのかもしれないと後悔する日があることも。
がむしゃらな毎日の中で、ふとキラキラした思い出に触れたとき、人は一度立ち止まります。
立ち止まって、ほっとして、笑顔になって、会いたくなって。
そんなときに、あなたも一緒に立ち止まってくれるかな…?
離れていても変わらずお互いの気持ちに寄り添える関係でいたい、いられるよね…?
最後のフレーズは疑問形で終わっています。
あえて疑問形で終わらせているのは、その先にそういった気持ちが隠されているのではないでしょうか。
キミが帰る場所でいてくれるから頑張ることができる
たったひとりで新しい道に進むことはとても心細いものです。
順風満帆ではない、きっと困難の方が多いこれから。
前に進むことを決めてもつい前向きな明日よりも後ろ向きな明日を考えてしまいます。
そんな時、帰る場所だったり帰ってくるのを心待ちにしていてくれる人の存在は心強いものなのです。
ついにやっと「アタシ」は本当の意味での前進と旅立ちに向かって心が前に向いたのではないでしょうか。
アタシの「ただいま」キミの『おかえり』
次、会える時まで 楽しみにしてるよ。
「ただいま」って言って 『おかえり』聞かせて
待ってる人がいる 帰る場所がある
そう思えるだけで また、頑張れたりするから。
出典: ハルラブ/作詞:Maiko、Hami 作曲:イワツボコーダイ
「次会えるときまで…」
アタシはもう完全に未来を向いています。
100%不安は拭い去ったわけではないけれど、もう前に進むしかないんだ。
そして笑顔で「ただいま」って言えるように頑張ろう。
待っているキミの「おかえり」があるからこそ、アタシは遠い土地で頑張れると思ったのでしょう。
それだけでどんなことも乗り越えることができそうだから。
だから、次会える時を楽しみにお互いのそれぞれの道で頑張ろう。
いつもキミが帰ってきた時はキミが「ただいま」と言う存在でいたい。
アタシが帰ったらキミに『おかえり』と言ってもらえる存在でいたい…。
離れてもいつまでもお互いが帰る場所・帰ってくる大切な人でいたいという想いなのではないでしょうか。
前に進まなくちゃ!でも…。揺れ動いていた感情がついに
頑張ることを誓って、笑顔の再会を誓って。 やっと心も前に進む準備ができたけど…。
不安や寂しさがいっぱいな中で一生懸命「進まなくちゃ…!」「大丈夫だよね?」そう自分に言い聞かせてきた。
グラグラと揺れ動いていた感情と抑えていた気持ちがついにここで一気に溢れだします。
1番のサビ部分から大きく変化した「アタシ」の気持ちにも注目です。
思い出がどんどん涙とともにあふれたら
「行かなくちゃ」 ずっとここに居たくて
握手して ハグして 泣きながら笑った
“自分らしさ”だけは忘れない
『負けないよ』 いっぱい話した夢
キミらしく アタシらしくね、
変わらずにいれる様に。
ラクガキの公園 あのベンチ、
寄り道した コンビニ前。
出典: ハルラブ/作詞:Maiko、Hami 作曲:イワツボコーダイ