LiSA【unlasting】歌詞の意味を徹底解釈！なぜこんなに寂しいの？残された愛の欠片を紐解く

別れ際、相手はある鍵を持って行ってしまいました。

歌詞からすると、それは鳥籠の鍵のよう。

本当に鳥を飼っていたのではなくて、主人公の心の中にある鳥籠なのでしょう。

「カナリア」も主人公のことを指しているように思えます。

明るくふるまうこともできず、鍵をかけられた鳥籠の中に閉じ込められているような感覚なのかもしれません。

本来、立ち直りさえすれば自力でその鳥籠から脱出できる筈です。

たとえ鍵がかけられていようが、その鍵は自分の心が作り出した幻影にすぎないのですから。

ですがその幻影が現実のように感じられるなら、まだ相手のことを引きずっているのでしょう。

ラストのサビはほぼ1番のサビと同じですが、最後の1文だけが違っています。

1番では「自分と同じように泣いてほしい」というのが願い事でした。

ですがこの部分は、相手の幸せを願っています。

たとえ自分のもとを去ったとしても、相手に幸せになってほしいと祈るなんて優しいですね。

他人の幸せを祈るというのは、相当その人が大切な存在でなければできません。

愛が冷めて相手のことが憎くなったら、そんなふうには思えないでしょう。

この歌詞もまた、主人公が相手に抱く想いの大きさを物語っています。

今は別れたばかりで悲しいかもしれません。

しかしその悲しみが永遠に続くことなく、いつかそれぞれの幸せが来ることを願っているのです。

それこそ主人公が真に望んでいることなのでしょう。

「unlasting」は『ソードアート・オンライン』の物語にある程度寄り添った歌詞になっています。

歌詞でも主人公はずっと悲しみの中にいました。

最初から最後まで、いつも大切な人のことを思い出して苦しんでいます。

『ソードアート・オンライン』の登場人物も、同じように苦しみや悲しみを抱えながら戦っているのです。

その悲しみや苦しみが、いつまでも続かないように。

それが、LiSAさんがこの曲に込めた願いなのです。

これについては、LiSAさんのコメントでも言及されています。

永遠に続かない、つまり永続しないということ。

「unlasting」というタイトルそのものが、LiSAさんの願いそのものというわけですね。

14thシングルの「ADAMAS」は明るい未来のために戦う曲。

「unlasting」はその戦いの後、悲しみを背負うことになった曲なのでしょう。

どんなに暗い今でも、明るい未来がくることを願う。

この姿勢は、非常に彼女らしさを感じさせます。

「unlasting」の歌詞について解説しました。

LiSAさんの曲の中ではかなり珍しいバラードでしたが、明るい未来を感じさせます。

歌詞はずっとどこか暗い印象ですが、メロディで明るい雰囲気に持って行ってしまうのがすごいところ。

失恋をした人や、大切な人を失った人には特に心に響く曲ではないでしょうか。

たしかに、悲しみは必ずしもいつまでも続くわけではありません。

今悲しい思いをしているなら、この曲を聴いてゆっくりと立ち上がってみましょう。

LiSAさんはアニメ『ソードアート・オンライン　アリシゼーション』編最初のOPも歌っていました。

それがこちらの「ADAMAS」です。

先に紹介したLiSAさんのコメントでも登場した曲ですね。

「unlasting」が悲しみが続かないことを祈る曲なら、「ADAMAS」は輝く未来を願う曲。

二曲は『ソードアート・オンライン』の中で繋がっているようです。

是非こちらの曲も一緒に聴いてみることをおすすめします。