まだ描ける…
小さな強がりでも
前を向ける魔法になる
あなたに誇れるような
物語がまだ描けるなら
泣いたり愛されたり
生きてみるよ
星のないこの街で
一人じゃない そう思えるから
歩いてゆける
出典: ミライ/作詞:蒼山幸子 作曲:三橋隆幸
純粋な歌物語、ドラマの内容、ねごとの解散……という3本立ての解釈ができる「ミライ」。
過去にはたくさんの夢があり、空には星が輝いているように感じられた……という出だしでした。
しかし現在は「星がない」状態。もちろん実際に宇宙の星がなくなったわけではありません。
同じように星は存在するはずですが、昔ほど無邪気に夢を見られなくなったという意味でしょう。
そんな今になって、前向きな目標を思い描くことはもしかしたら少々強がりかもしれません。
それでも未来の物語を少しでも想像することができるなら、どうにか生きていく!という決意。
思いきって強がりを言ってみることが、前進するための魔法である……という内容です。
ドラマ「ハケン占い師アタル」になぞらえると、占いが強がりであり魔法になるでしょう。
蒼山幸子さん自身のストーリーとしては、ねごとの解散という前向きな決断が強がり&魔法です。
しかも「物語を描く」のは「ミライ」の作詞と捉えることもできます。
個人的に、裏テーマであるはずのねごと解釈バージョンが刺さりすぎ!
バンドを解散すれば個人という1人になるはずですが、それでも1人ではないと言っています。
よっぽど結束の強いバンドだったのだなあ……と前向きな解散に涙があふれて止まりません。
未来では報われる?
運命は気まぐれ…
少しずつだって手繰ろう
この見えない糸を
誰かの指に
触れるような夜もあるから
気まぐれだった
運命でもいつかは
報われる出会いを
用意してる
出典: ミライ/作詞:蒼山幸子 作曲:三橋隆幸
完全にねごと解釈バージョンにハマっているので、その流れで進みます。
ねごと解散後、蒼山幸子さんの活動予定はとくに決まっていないのかもしれません。
それでもJUJUさん「ミライ」の作詞コンペに応募したら、担当することになったわけです。
未来が見えなくても、ちょっとしたきっかけを大事にすれば、誰かにつながる可能性アリ。
ねごとの解散は前向きだとしても、全盛期には想像もしなかったでしょう。
つまり、運命は気まぐれ……。それでも未来では報われる!という強い思いが伝わってきます。
別の夢でもいい
笑われても…
小さな明かりをただ
灯すような気持ちだけで
未来を探してゆく
笑われても 笑っていられる
いつしか描いていた夢と違う
今を生きていたって
悪くないわ
夜風は優しい場所へ吹いてる
出典: ミライ/作詞:蒼山幸子 作曲:三橋隆幸
大人になると生活に追われて、夢を見るなんて考えられない……と感じることもあるでしょう。
ただ、せわしない毎日でも楽しみは見つけられるはず!それが「小さな明かり」になります。
子供の頃や若い頃に思い描いた夢が叶わなくても、また別の夢を見つけることもできるでしょう。
それでも悪くない!と楽観的に考えることができれば、優しい気持ちになれそうです。
蒼山幸子さんは「ねごとを解散して作詞?」と笑う人もいるかもしれないと考えたのでしょうか。
進む方向が変わったとしても、万が一誰か笑う人がいたとしても、自分が笑えていれば大丈夫!
JUJUさんの懐の深い歌声も相まって、涙しながら優しい気持ちになる人が続出するところですね。
思い出に感謝!
悲しい想像をしても…
悲しみの予感に
きっと負けないように
思い出はできてる
そっと煌きながら
出典: ミライ/作詞:蒼山幸子 作曲:三橋隆幸
将来には不安しかない……といわれる時代です。悲しい想像をすることもあるでしょう。
しかし悲観していては前に進めません。そんなときに役立つのが、輝くような過去の思い出。
夢にあふれた楽しい過去を思い出すことが、前進するための魔法になるという話ですね。