JUJU「この夜を止めてよ」は幅広い世代の名曲だった

JUJU「この夜を止めてよ」歌詞に込められた2つの意味?!ドラマ『ギルティ悪魔と契約した女』主題歌♪の画像

JUJUが歌う「この夜を止めてよ」は、女性目線からの悲痛な「叫び」のようなものをしっとりと歌い上げています。

PVも作成されており、独特な雰囲気で、ボーイッシュな女優さんとイケメンな俳優さんが出演されています。

そんなJUJUさんの名曲ですが、幅広い世代に対して、女性だけでなく男性にも「涙ける」曲として支持されています。

今回は、そんな「この夜を止めてよ」の歌詞の意味から、様々に紹介していきましょう。

2010年11月7日リリースのシングル

「この夜を止めてよ」は、2010年にリリースされたシングルで、「Trust In You」以来のドラマタイアップ曲になります。

カップリング曲には、オフコースの「言葉に出来ない」のカバーソングとなっており、シングルでは自身三作目のTOP10入りとなっています。

作詞作曲は?

「この夜を止めてよ」の作詞は、レコード大賞を受賞したEXILEの「Ti Amo」を作詞した松尾潔さんです。

作曲MISIAの「EVERYTHING」を作曲した松本敏明さんと、豪華なお二人が手掛けた曲となっています。

ヒットメーカーのお二人が携わっていることからも、この曲が大人気となった理由が分かりますね。

「この夜を止めてよ」歌詞の意味を深堀!

「この夜を止めてよ」という歌詞の意味は?

JUJU「この夜を止めてよ」歌詞に込められた2つの意味?!ドラマ『ギルティ悪魔と契約した女』主題歌♪の画像

曲のタイトルにもなっている、「この夜を止めてよ」という言葉の意味がよく分からないといった人が多いようです。

そして、そうした疑問への答えとして一つの解釈をするならば、まずこの曲の主人公は女性ですが、この女性は「本妻」、いわゆる奥さんや恋人ではなく、不倫相手の女性という解釈が出来ます。

すると、「この夜を止めてよ」の意味が少しわかってきたのではないでしょうか。いや、まだでしょうか。

「愛してる」っていうあなたの言葉は 「さよなら」よりも哀しい
これ以上 何も言わなくていい だから この夜を止めてよ

出典: この夜を止めてよ/作詞:松尾潔 作曲:松本俊明

愛してる」がこの女性にとっては「さよなら」よりも悲しいといった歌詞から始まります。

本来、「愛してる」は、嬉しい意味の言葉ですが、この女性にとっては悲しい言葉に聞こえるのです。

「これ以上何も言わなくていい」、「この夜を止めてよ」という言葉からも、この女性の悲痛な叫びと憂いが強く表れていることが分かります。

なんとなく、「この夜を止めてよ」の言葉の意味が分かったでしょうか。いや、まだまだでしょうか。

出会うのがもう少し早かったら、もう少し遅かったら、普通に愛し合うことができていたかもしれないのに。

愛しているという言葉でごまかさないでほしい、愛し合うことが許されない二人の関係。でも、二人一緒にいることは事実。

だから過去も未来も全部関係ない、だからせめてこの一時、この夜のままでいたい。だから「この夜を止めてよ」。

そんな意味合いが「この夜を止めてよ」という言葉に含まれているのではないか、と勝手ながら解釈しました。

もし、この通りなら、とても悲しくてせつない曲ですね。

もしくはもっと単純に「口先だけの軽い男に騙されるな」というダメ男への強いメッセージかもしれません。

世の中にはどうしてもダメな男性ばかりを捕まえてしまう、いわゆる「ダメンズウォーカー」と呼ばれる女性が居ます。

その「ダメンズウォーカー」に共通する傾向の1つが「口先だけの甘い言葉に騙される」というものです。

女性は行動や態度、時には言葉といった具体的な形のあるものを男性に対して求める傾向にあります。

その心理を知っている男性からすれば…。

女性はちょっと気の利いたコメントや行動さえ取れば自分側に来てくれる甘い存在なのです。

逆にいえば、そういうダメ男の心理さえ見抜いてしまえば、世の女たちはもっと幸せになれるということでしょう。

確かに恋愛至上主義が世のトレンドになった反面、世の女性がダメ男を捕まえるようになり確率も上がりました。

今はマッチングアプリやSNSなどで簡単に人に会えてしまう時代ですから、余計にそのリスクが高まっているのです。

そういう世の悪しき風潮に疑問を呈し、一石を投じるという素晴らしいことをやってのけたのではないでしょうか。

背徳的な禁断の愛

JUJU「この夜を止めてよ」歌詞に込められた2つの意味?!ドラマ『ギルティ悪魔と契約した女』主題歌♪の画像

呼吸(いき)するみたいに ふたりは出会ったね 疑いもせずに
傷つけ 傷つき 痛みこそ愛だと 信じてきた日々
声をひそめながら ふたりだけの秘密を
ひとつずつ増やすたび つくり笑い 心で泣いてる

出典: 出典: この夜を止めてよ/作詞:松尾潔 作曲:松本俊明

ここで示されているのは絶対に許されない背徳的な禁断の愛であり、2人は誰にも知られない所でひっそりと逢瀬を重ねています。

しかし、その関係は決して許されないものであり、もし発覚してしまえばお互いの立場がなくなってしまうタブーなのです。

これは表面的には不倫の関係といえますが、ドラマの内容に重ね合わせるならば犯罪者と堅気の人達の背徳的な愛の関係でしょう。

ドラマの中では何の因果か、犯罪者と正反対の位置に居る者が惹かれ合い恋に落ちてしまうという流れになっています。

寧ろこちらの方が不倫よりも遥香に後味が悪いことになります。

バレたら不倫どころでは済まないアンダーグラウンドな関係性でしょう。

不倫は民事的な問題なので慰謝料や示談などのレベルで済み、警察のお世話になる問題ではりません。

しかし犯罪者と知りながらその人を愛することは故意犯ないし共犯者。

罰せられても不思議ではない違法の関係性です。

その危険性を誰よりも分かっているからこそ尚更「夜を止めてよ」と訴えるのではないでしょうか。

手放しきれない執着

JUJU「この夜を止めてよ」歌詞に込められた2つの意味?!ドラマ『ギルティ悪魔と契約した女』主題歌♪の画像

あまい過去の記憶なんて わたしは惜しくない
かたちのある未来なんか しがみつきたくはない

出典: 出典: この夜を止めてよ/作詞:松尾潔 作曲:松本俊明