それでもこの手を
離さないでいて
君の鼓動と
僕の黄昏シンフォニー
そのままこの手を
離さないでいて
暮れていく町並みを
ずっと眺めていた
出典: https://twitter.com/keytalk_lyrics/status/873124770694311938
ここまでの歌詞に滲んでいたのは現代人の疲れとそれを癒す夕日の優しさでしたね。
「それでもこの手を離さないでいて」という歌詞は、そんな、辛いことや苦しいこともあって、時折疲れが溜まってどうしようもないような時があっても、自分の手だけは離さないでくれ、どんな時も一緒にいようと大切な人に心の中で呼びかける歌詞です。
二人で夕日の中を歩けば、きっとそこには二人の鼓動と、光が織りなすシンフォニーが優しく包んでくれるはず。
優しい「黄昏シンフォニー」の世界。
そんな情景に思いを馳せながら暮れていく町並みを眺めながら歩いていくのでした。
辛い時は無理して笑わなくてもいい
笑ってる顔が好き
だから笑ってて
そんなこと僕は僕は言わないよ
365日の何もかもを繋いで
全部全部君だから
出典: https://twitter.com/keytalk_lyrics/status/914857109048709122
「笑ってる顔が好きだから笑ってて」という言葉は自分が元気な時に言われると、嬉しい一言だと思いますが、もしこの言葉を心や体が疲れている時に言われたらどうでしょうか。
こんなにしんどいのに、無理して笑わないといけないの?と追い詰められたような気持ちになってしまいますよね。 だからこの歌詞では「そんなこと僕は僕は言わないよ」と言っているのです。
「365日の何もかもを繋いで全部全部君だから」という歌詞は、辛い時は無理して笑わなくていい、そんな日の君も含めて君なんだからと全てを受け入れてくれているのですね。
一人で帰る、夕焼けの帰り道。
誰にも迷惑をかけないなら、それで明日頑張れそうなら、一人で泣けばいい。
そんなことを優しく語りかけてくれるような歌詞ですね。
夕日が虚勢も枷も優しく包んでくれる、今だけはありのままの自分に戻っていい
どんな小さな虚勢も
「自分らしさ」の枷も
包んでく
無邪気なままの君の全ては
ありのまま
出典: https://twitter.com/keytalk_lyrics/status/912594759268659201
生きていると、気づかないうちに虚勢を張っていたり、人からの自分のイメージを保とうとしたりしてしまうものですね。
しかし、この部分の歌詞では「無邪気なままの君の全てはありのまま」という歌詞は、夕日を見てきれいだと感じ、胸があたたかくなるような思いをしている今は虚勢も押し付けられた「自分らしさ」からも解き放たれて、子供の頃のように素直にいていいと言っているのです。
夕日が沈んで夜になって、また朝が来ても、君はもう大丈夫
それでも夢から
覚めていくのかな
君の不安は
僕と確かな sympathy
これから歩き出す新たな一歩を
君だけの物語を今
進んでゆけ
出典: https://twitter.com/keytalk_lyrics/status/916894295805882369
夕日が沈むと、夜が来て、また朝が来たら会社や学校などそれぞれの場所に行かなければなりません。
せっかく癒されても、どこかで次の日の朝を思ってしまうこと。
日曜日の夕方に国民的アニメのテーマソングが流れると、辛くなってしまうような感じでしょうか。
しかし、そんな不安を感じているのはあなただけじゃないとこの歌詞は呼びかけています。
「sympathy」、つまり、あなたの不安に共感している大切な人がいるということですね。
だから、心配せずに、朝がやって来たら自分だけの人生を歩んで行けと言っているのです。
この先君を待ついくつもの未来、できるだけ支えていきたいと思う
この先君を待つ
いくつもの未来を
僕はどれだけ
支えていけるのかな
始まる 始まる
今 今 ここから
新たな君へ そして誰かへと
出典: https://twitter.com/keytalk_lyrics/status/914165048649633792
「この先君を待ついくつもの未来を僕はどれだけ支えていけるのかな」という歌詞は、恋人や配偶者に送る言葉のようにも聞こえますし、親から子への言葉のようにも捕らえられますね。
いろんなことが起こるであろう未来で、もしかしたら自分では支えて上げられない日がくるかもしれないという思いが綴られた歌詞。
しかし、続く歌詞で君が歩みを進め続けることで、新たな君に変わっていき、また誰かと出会っていくのだろうから、不安に思わなくていいよと大切な人を安心させようとしています。
この歌詞を聴くと、「君」という言葉で呼びかけるように歌われていますが、聴いているうちに自分に呼びかけてくれている気がして、勇気をもらえるような気持ちになりますね。