たくさんの時間を共有して
思い出と未来と
あれから何度の
記念日とか
過ごしてきただろう
楽しかったよね...
今は遠くに聞こえる
君の声を確かに感じて
受話器握りしめる
疲れきった夜は
ソファに倒れ込む
朝起きて最初に
君に謝ってる...
出典: Angel/作詞:ATSUSHI 作曲:Kazuhiro Hara
主人公が愛する人のことを想うとき、浮かぶのはたくさんの思い出。
それらは、とても楽しく記憶の中できらめいています。
過去の幸せな思い出は、心の支えになるものです。
その一方で、今は出来ていないことに意識がフォーカスされることも。
二人で過ごした楽しい時間が遠い思い出になっていくことの不安。
幸せな思い出はできればブラッシュアップし、積み重ねていきたいものです。
しかし、新しく楽しい思い出を作ることだけが、幸せの指針ではありません。
それぞれの立場が変化したなら、それに応じて二人の時間も変化していきます。
誰からみても楽しいこと、ではなく二人だけの愛のカタチへ。
そんな思いが彼女にも芽生えていますように。
きっと彼女も同じ気持ちであるはずだと、主人公はしっかり胸に刻んでいます。
こんな自分
仕事ややるべきことに追われているとき、好きな人のことを想う余裕がありません。
そんな時に、メールや着信があっても対応できないことだってあります。
相手を想っていないからではなくて、余裕がないだけ。
しかし、それは相手にとってはつらいことだったりすることは主人公にも想像できます。
理解できることが必ずしも対処できることではありません。
悲しませた原因が自分にあると思うことは本当につらいことです。
しかし、それもどうしようもできなかったり。
そんな時、男性は、主人公は心の中で愛する人にただ謝るのでしょうか。
一番大切な人だから、後回しにしてしまうこと。
手一杯の主人公にできることはただ、彼女を想って謝るだけなのです。
願い
そばにいて欲しい
あきらめないでほしい
君しかいないから
勝手だと
分かってる
こんな僕だけど
どんな時だって
愛してくれるのは
理解してくれるのは
君しかいない
You're my angel
出典: Angel/作詞:ATSUSHI 作曲:Kazuhiro Hara
女性の感覚として、男性が忙しかったり何かしらの理由で疎遠になった場合。
相手に気がなくなったと判断して諦めるという選択をすることもあり得ます。
いつまでも前に進まない相手について待ちくたびれて離れていくこともあるでしょう。
男性からすれば、女性が諦めてしまったことで自分も諦めるしかなくなったということもあるようです。
今はちゃんとできないけれど、いつかはきっと彼女の元に帰りたい。
そう思いつつ上手にその縁をつなぐことができずにいることもあります。
そして、それが結局女性の心を悲しみに導き離れていってしまうというのが男性から見たストーリー。
主人公の男性も、心では彼女のことを大切に思いつつそれが行為として実行できていないのかもしれません。
疲れて連絡が滞ったり、目の前の仕事に集中し会いに行くことを後回しにしてしまうといったことです。
虫が良いと思われるかもしれないけれど、それでも待っていて欲しい。
それが主人公の願いです。
わかっているから
良いときや、楽しいことを共有してくれる相手は少なくありません。
調子よくやり取りのできる相手もまあ、いるでしょう。
しかし、つらいときや悲しい場面でも変わらず愛してくれる人は貴重です。
そっとして欲しいときや、一人になりたいという我儘を許してくれる人はもっと貴重です。
主人公にとって彼女はそんな相手であるようです。
どんな状況であれそれを理解し、認めてくれる人。
彼女自身、一緒に楽しみたいことや理想もあるはずです。
しかし、それよりも主人公の気持ちを汲んでそれを優先して応援してくれる人。
主人公は彼女がそんな人であることをよくわかっています。
わかっているから、だから手放したくないのです。
今は彼女を優先することはできなくても、ずっと一緒にいたい。
それが主人公の偽りのない気持ちのようです。
これからずっと
明日の夜には
手を繋いでいるかな...
なにげない
一日を
一緒に過ごせたら
未来を語って
そっと抱きしめる
そんな日が
続くように
天使に願う
You're my angel
出典: Angel/作詞:ATSUSHI 作曲:Kazuhiro Hara
離れている彼女のことを想う主人公。
あれこれ思いを巡らせた結果、彼が行きついた答えはどんなものだったのでしょうか。
きらきらした思い出や、わくわくする出来事、それよりも二人にとって大切なもの。
それは、今までと同じ穏やかな日々がこれからも続いていくことです。
特別な何かを探すのでも、誰かに自慢できる思い出を作ることでもありません。
自分がいて彼女がいてお互いにとって幸せな日が続いていくこと。
それこそが、主人公が一番望んでいることではないでしょうか。