歌詞を解説!

急に真面目な顔をする相手に戸惑う

呼吸を止めて一秒
あなた真剣な目をしたから
そこから何も聞けなくなるの
星屑ロンリネス

出典: タッチ/作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明

歌詞の主人公である女の子は、思い切って相手に何かをたずねようとしています。

「私のこと、好き?」そんな質問なのではないでしょうか。

大きく息を吸ってから、言ってしまおうと決意しましたが…

相手が思ったよりも真面目な顔をしたので、思わず黙り込んでしまったのです。

『タッチ』の主人公、達也のように普段は不真面目な態度をとっている男の子なのかもしれませんね。

そんな人物が真面目な顔を急にすると、なんだか怖さも感じたのでしょう。

悪い返事しか想像できずに、自分の想いを口にできなかった主人公は孤独感を感じます。

きっと誰にも打ち明けていない恋なんでしょうね。

最後のフレーズはリズミカルで思わず口に出してみたくなりませんか。

『崩壊アンプリファー』、『無罪モラトリアム』など…

日本語+英語(和製英語)を組み合わせた単語は今もありますが、その先駆けかもしれません。

振り向いてくれない好きな人

きっと愛する人を大切にして
知らずに臆病なのね
落ちた涙も見ないふり

出典: タッチ/作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明

ここは『タッチ』の兄・達也と弟・和也の関係を連想させます。

達也もまた和也と同じように南を好きでしたが、愛する弟・和也の恋路を邪魔したくありませんでした。

南は初めから達也のことを好きなのですが、彼は薄々それに気づいていながらもスルーしてきたのです。

「優秀な和也と結ばれるのが南にとっても幸せなんだ」

そう思っていたのかもしれませんね。

でも、南にとっては好きな人は達也一人だけ。

「どうして振り向いてくれないの?」と心では涙したこともあったかもしれません。

すれちがいや まわり道を
あと何回過ぎたら
二人はふれあうの
お願い タッチ タッチ
ここにタッチ あなたから
タッチ手をのばして 受けとってよ
ためいきの花だけ 束ねたブーケ

出典: タッチ/作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明

主人公は何度もさり気ないアプローチで想いを伝えようとしてきたのでしょう。

でも、相手は「俺よりお似合いの相手がいるはずだよ」というような、つれない態度。

なかなか自分の本気の想いが伝わらず、上手くいかない…

いつになったら結ばれるんだろう。

上手くいかない原因は分かっています。

相手の男の子が想いを受け止めてくれないからです。

意を決した主人公はこれまでの想いをストレートにぶつけます。

さあ、勇気を振り絞って告白した結果はどうなったんでしょうか。

静かに失恋

愛さなければ 淋しさなんて
知らずに過ぎて行くのに
そっと悲しみに こんにちわ

出典: タッチ/作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明

この歌詞を読めば、結果は明らかです。

やっぱり告白を受け入れてはもらえませんでした…

最初から好きにならなければ、こんな思いをすることもなかったのに。

そんなどうしようもないことを考えてしまうほど落ち込む主人公。

最初は相手が自分と同じ気持ちではなかったことに孤独感を感じていましたが、次に感じたのは恋に破れた悲しさ。

思わずポロリと涙が一粒落ちてしまう。

そんな光景が目に浮かびます。

ふられたつらさを分かってほしい

あなたがくれた淋しさ全部
うつってしまえばいいね
二人で肩を並べたけれど
星屑ロンリネス

出典: タッチ/作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明

恋人同士ではなくなったけれど、二人はまだ親しい関係です。

彼のそばに寄ったけれど、ふられたことはまだふっきれていない主人公。

いつも通りに接してくる彼に対して少し腹を立てているのかもしれません。

ふられたつらさをそのまま引き受けてくれたらいいのに。

と自分の気持ちを分かってくれない相手にもどかしさを感じています。

たとえ二人でいても、自分だけが相手を好きで、相手の気持ちは自分にはない。

主人公はそのことに孤独感を感じているのです。

ちょっとあざとい主人公