ほら“I”を嫌って また“II”に戻って
“III”になって 愛を繋いでいこう
言いたい感情は 伝えたい正解は
たったひとつだけ ありがとう

出典: 愛言葉Ⅲ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27

今や日本中を動かす一大ムーブメントとなったボーカロイド。

ここまで大きなカルチャーとなることを、10年前の誰が予測できたでしょうか

これからも、きっとこの愛は続いていきます。

これまでよりさらに多くの人に、音楽への愛は、ボーカロイドへの愛は伝染していくことでしょう。

今まで音楽を、ボーカロイドを、初音ミクを、DECO*27を好きでいてくれた全ての人へ。

そしてこれらを、これから好きになってくれる人へ。

抱えきれないほどの大きな思いと愛が、このたった5文字にはこめられているのです。

変わっていくものと変わらないもの

『ありがとう』の思いはずっと変わらないから

想いの冒険は これからもちゃんと続いていく
3と9に乗って 言葉とか飛び越えちゃって
君も変わりました 新しい誰かに会うために
大人になりました それだけで良いと思えた

出典: 愛言葉Ⅲ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27

3と9という数字は初音ミクの語呂合わせ

『愛言葉』の中には3と9でサンキュー=ありがとう、なんてフレーズも出てきます。

『愛言葉Ⅱ』の中には3と9で27、つまりDECO*27になる。

初音ミクこそが今のDECO*27を作っている、という内容の歌詞も出てきますね。

この愛言葉シリーズからは切っても切り離せないフレーズとなっています。

10年間続いたDECO*27の活動は、きっとこれからも続いていくでしょう。

たくさんの人が彼の音楽を、ボーカロイドを、音楽を好きでいてくれる限り。

しかしもしかしたら、その中でいつかみんなが変わる日が来るかもしれません。

ボーカロイドや初音ミクを聴かなくなる時がくるかもしれません。

いつか必ず、DECO*27が音楽を辞める時だって来るでしょう。

しかし、それでいいのだと初音ミクは歌います。

何かの終わりは何かの始まり。その別れと出会いは、必ず良い方向へと向かうはず。

いつか離れてしまっても、音楽があったから、ボーカロイドを聴いていたから、DECO*27に出会えたから。

今の自分が存在していると、きっと君は胸を張ってくれると信じているから。

今だけは、真面目に受け取ってね

“恋”をして …バカ。
“愛”にして …バカ。
バカでいい この先もずっとこのまま
…バカ。

出典: 愛言葉Ⅲ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27

この箇所も『愛言葉』、『愛言葉Ⅱ』のフレーズがオマージュされている歌詞となっています。

『恋してる』、『愛してる』、『好きだよ』。

普段はこんな言葉恥ずかしくてとても言えない、なんて方もきっと多いことでしょう。

言われた方もとても照れてしまうから言わないで!なんて方もいるのではないでしょうか。

けれど、時にはそんな言葉をキチンと伝えましょうね

いつか言えなくなってしまう前に、いつか聴けなくなってしまう前に。

ラストは怒涛の歌詞オマージュ!

DECO*27【愛言葉Ⅲ feat. 初音ミク】歌詞を解説♪セルフオマージュされている曲はいくつ?の画像

メーデー 僕と判っても
もう抱き締めなくて易々んだよ
終わんない愛を抱いてたくないの
もっとちゃんと不安にしてよ
妄想感傷代償連盟 愛を懐いて理想を号んだ
行き場のある愛のメロディーを

出典: 愛言葉Ⅲ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27

この箇所では『愛言葉Ⅱ』のように、DECO*27のヒット作となった楽曲歌詞が多数オマージュされています。

『ゴーストルール』『妄想感傷代償連盟』『ヒバナ』の歌詞が引用されていますね。

また、一番最後のフレーズも『妄想感傷代償連盟』の歌詞の下記のフレーズがアレンジされています。

行き場のない愚者のメロディー
再挑戦・転生・テレポーテーション

出典: 妄想感傷代償連盟/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27

DECO*27から彼を愛してくれるファンへの粋なサプライズフレーズとなっていますね。

歌詞の内容がプラスなものに変わっているのも、彼らしいアレンジなのではないでしょうか。

今これまでにありがとう
いつまでも君と 「こんな歌あったね」って
出会いを数えられるように

出典: 愛言葉Ⅲ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27

この箇所も『愛言葉』『愛言葉Ⅱ』の歌詞をセルフオマージュしています。

この楽曲を聴いてくれているリスナーへの感謝で、曲は締めくくられていますね。

これからも多くの人々がこの曲に出会い、そしてこの曲が大事なものの1つになっていくことでしょう。

たくさんの人の愛や思い出の数だけ、『愛言葉Ⅲ』は時を超え続けるのです。

最後に