ドラマ『おじさまと猫』のエンディングテーマ
猫とピアニストのおじさまの交流が凝縮された世界
「ふたりで居れば」は阿部真央さんが2021年2月23日にリリースした配信シングルです。
阿部さんは2020年以降シングルは配信限定でリリースしています。
配信限定シングルとしては5曲目となっています。
この曲はテレビ東京などで放送されたドラマ『おじさまと猫』のエンディングテーマになっています。
この物語の主人公、神田冬樹(草刈正雄さん)は世界的なピアニストです。
しかし、妻を亡くしてからコンサートで弾くことができなくなってしまいました。
ある日、ペットショップで売れ残ってしまった猫と出会い、「ふくまる」と名付けて飼うことになります。
孤独なおじさまと孤独な猫は出会い、かけがえのない家族となります。
大切な人を失った神田はもう自分には生きる意味がないと思っていたに違いありません。
しかし、ふくまるが新しい愛すべきものとなります。
ふくまるは生まれてからずっと愛してくれてる人がいなかったようです。
しかし神田から愛情を受け、友人と交流することで、自己肯定感が高まっていく様子が描かれています。
ふたりの愛と魂の再生の物語ともいえるでしょう。
阿部さんの透明感あふれる声がシンプルなサウンドとピッタリ合う曲です。
阿部真央さんも猫好き!
阿部真央さんも猫を飼っていらっしゃるそうです。
また、『おじさまと猫』の原作漫画の読者でもあったそうです。
ドラマ放送中は「#あべまおと猫」のハッシュタグでSNSをアップしていました。
ドラマの放送に合わせてご本人の感想と猫の動画をアップしていました。
毎回阿部さんの猫への愛情が感じられる内容が投稿されています。
この歌詞は、ドラマの神田とふくまるのように、猫と飼い主の愛情の深さを表しているようです。
MVにはヨガバージョンも?
「ふたりで居れば」には本人が出ているミュージックビデオはありません。
その代わり、この曲に合わせたヨガの動きが入ったヨガ振り付け動画が公開されています。
これは、勝手に作られたものではなく、阿部さんも公認の内容です。
大阪のラジオ局「FM802」のDJ兼ヨガインストラクターの内田絢子さんが振り付けをされました。
出演しているのは、FM802のパーソナリティを務める10名の方々です。
FM802のYouTubeチャンネルにて公開されています。
癒される歌に合わせて、気持ち良いストレッチを体験してみるのも良さそうですね。
ピアノを弾けなくなったピアニストの気持ち
好きなだけ歌わせて
言葉にすれば 足りなくて 足りなくて
不器用で拙い 鮮やかなメロディに乗せて
出典: ふたりで居れば/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
1コーラス目のAメロでは、音楽にかかわる言葉がたくさん出てきます。
ドラマ「おじさまと猫」では、主人公の神田と猫のふくまるを結ぶのは音楽です。
神田は人前でピアノを弾けなくなり、情熱を無くしていました。
しかし、ふくまると一緒に暮らしていったことで、音楽にも向き合うようになっていったのではないでしょうか。
一方でふくまるにとっては、神田が情熱を注ぐ謎の存在「ピアノ」は怪しく、嫉妬する存在のようです。
ピアノの存在は黒くて謎めいた存在で神田からの愛情を奪われてしまうように思っています。
そんなピアノを弾く喜びが、ピアノのメロディに乗って表現されているようです。
猫との出会いが変えたもの
あたたかさを感じることができる
貴方の声に包まれる度
尽きない 尽きない 溢れる想い
求め続けてたぬくもりは
今ここにある ここにある
出典: ふたりで居れば/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
そして高音で歌われるサビ部分に入ります。
妻を亡くした神田がふくまるに出会い、あたたかさを知ることを表しているような歌詞です。
猫への想いにあふれた日々の生活のような、あたたかいメロディーも特徴的です。
特別なことがなくても日々の生活に愛が感じられるようになることを表現しているようです。