阿部真央【ふたりで居れば】歌詞の意味を考察！なぜ針は止まっていたの？ふたりに秘められた力を読み解く

最後のサビは、優しいささやきのような歌声から始まります。

孤独だった思い出がよみがえるような部分です。

妻を亡くした神田は孤独だったことでしょう。

ペットショップで売れ残っていたふくまるも孤独だったと思われます。

だからこそ神田とふくまるの出会いは運命的でした。

神田がふくまるを気に入り、自分のうちの子にしたいと思ったのも自然な流れですね。

運命の相手に出会えた喜びがひとしおであることが伝わって来ます。

最後のサビは再び力強く歌われます。

神田とふくまるが経験してきた辛いことは、もう過去のことのようです。

ふたりが出会えたことで、未来を夢見ることができるようになりました。

最後までずっと一緒にいたい、そしてお互いを大事にしていきたい。

神田とふくまるの大事な絆を感じさせるラストとなっています。

そして最後までふたりにとっての大事なキーワードは「音楽」です。

音楽にまつわる言葉が歌詞に使われ、盛り上げられています。

ドラマ『おじさまと猫』は犬や猫と一緒に暮らすことで、毎日が豊かになる人がたくさん出てきます。

ドラマの中でも神田はふくまると暮らすことで、ピアノへの情熱を取り戻していきます。

ふくまるを通してたくさんの友人と出会い、孤独から解放されていきます。

妻を失ったことで止まっていた時間が、ふくまるの存在で動いたのです。

「ふたりで居るから」は神田の気持ちを歌った歌と解釈できます。

一方でふくまるの気持ちを歌ったという解釈もできそうです。

誰にも愛されないことで止まっていた時間が、神田によって動いたという解釈も不自然ではありません。

もっと普遍的な意味での大切なパートナーを歌った歌としても共感できるでしょう。

夫、妻といった運命のパートナーに出会えることは大きな喜びです。

しかし、美しい絆はそれ以外にもあるのではないでしょうか。

犬や猫との出会いも、大事な家族であり、生きる喜びだということ。

それがこの歌に隠されているメッセージではないでしょうか。

人間であれ、ペットであれ、大切な存在を見つけた人は幸せです。

全体を通してあたたかい世界に包まれ、ドラマの世界を追体験できる歌となっています。

「ふたりで居れば」は猫を愛する阿部真央さんならではの温かい歌でした。

このほかにも阿部真央さんは女性に共感を呼ぶ歌詞をたくさん書いています。

「ふたりで居れば」のような優しい世界観の他にも、女性の本音を描いた曲が多くあります。

阿部さんの世界観に魅力を感じた方は、是非「どうしますか、あなたなら」の歌詞解説も読んでください。

こちらはドラマ『これは経費で落ちません！』主題歌として人気となった曲です。

阿部さんの代表曲で思わず共感してしまうラブソング「貴方の恋人になりたいのです」の歌詞も解説されています。

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