EXILEの【Style】はこんな曲
EXILEの2ndシングル曲
2001年のデビューから華々しい活動と、多くの功績を残してきたEXILE。
一時代を築いた、といっても過言ではないでしょう。
ストイックで真面目で、そして熱い彼らの楽曲の中から、今回は懐かしい1曲をご紹介。
タイトルは『Style』です。
2枚目のシングルとして発売された本楽曲は、ATSUSHIとSHUNがメインを務めています。
彼らのきれいな歌声と、スピード感がありながらも穏やかなメロディが見事にマッチ。
聴き惚れるほどの美声で歌い上げています。
そして本記事では、『Style』の歌詞に注目してみました。
「変わらないで」という言葉が意味するものとは一体なんなのでしょうか。
タイトルの意味とともに見ていきましょう。
【Style】音源をチェック
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歌詞の前に、改めて『Style』を聴いてみましょう。
2001年の楽曲なので、最近は聴いてなかったという方もいるのではないでしょうか。
時が経っても古臭くならないEXILEの楽曲。
令和の今に聴いても、今のメンバーとの違う魅力を感じ取ることができますね。
歌詞を紐解いてみよう
それでは、ここからはお待ちかねの歌詞解説に入っていきたいと思います。
【Style】に出てくる登場人物は、主人公と「キミ」です。
コテコテのラブソングではないところが、リスナーが自由に物語を解釈できるポイントとなっています。
男女のカップルなのか、親友なのか。さらに主人公の性別も自由に解釈できます。
歌詞中に「絆」というワードがでてくるため、今回は男同士の友情という視点で読み解いていきたいと思います。
EXILEが大切にする仲間の絆を思い描きながら読み進めてみてください。
未来を真剣に見据えていたキミ
たとえばボクらが何かの拍子で
違う世界を 歩いたとしても
それは変わらないよ ずっと変わらないよ…
キミは呟いて 背中を向けたよね
出典: Style/作詞:KEN NKATO 作曲:Face2fAKE
ここはぜひ全体の歌詞解説を読んでから、戻ってきてほしい歌詞です。
歌詞の全体像が分かってからの方が、ここで言っている意味がより深く理解できるからです。
以下の解説はいったん読まずに、ぜひ先を読み進めてみてください!
若くて自分とは同じ危機感を持てなかった主人公を、ある意味見放した形の「キミ」。
その意味を、今なら理解できる主人公の言葉が綴られています。
いつも一緒にいて、これからもずっと一緒だと思っていた「キミ」がいなくなった今。
主人公が誓えるのは、あの時「キミ」が言った最後の言葉です。
ここで変わらない「それ」に当てはまるのは、「僕ららしさ」「僕らのやり方」だったのです。
キミにはわかっていたんだね
むじゃきの陰で 不安に揺れていたミライ
中途ハンパに そばにいられない
馴れ合いだけじゃ きっと生きて行けやしない
キミだけが予感してた
出典: Style/作詞:KEN NKATO 作曲:Face2fAKE
ここは現在ではなく過去のことを振り返っている内容です。
主人公と「キミ」は昔から一緒に過ごした友達なのでしょう。
毎日無邪気にはしゃいで騒いでいた日々。
漠然とした未来への不安を感じていたのは主人公ではありませんでした。
自分たちの未来の行く末をその頃から案じていたのは、誰でもない「キミ」だったということ。
今だからそれに気づくことができた主人公ですが、その時は未来への不安などなかったのでしょう。
毎日が楽しければそれでいいという、若者らしいノリで毎日を過ごしていたのかもしれません。
「キミ」が咎めたり、諭そうとしても、聞く耳をもたなかったのではないでしょうか。
そして2行目にあるように、「キミ」は「これ以上そばにはいられない」と離れて行ったと解釈できますね。
3行目の表現から、「キミ」が居なくなった主人公は、他の仲間たちと馴れ合いで一緒にいたことになります。
当時は色んな想いが交差して、「キミ」が離れていく理由すら理解できなかったのかもしれません。
しかし、今になってやっと、あの時の「キミ」の行動が理解できているのです。
あの頃はわからなかった僕だけど
あの頃に あの場所で キミがくれた事のすべてを
いま不意にこの場所で I can hear you
振り返るんだ あの痛みが 忘れちゃいない
出典: Style/作詞:KEN NKATO 作曲:Face2fAKE
ここでは、あの時に「キミ」が言っていたことが今ならよくわかる。
ということを言っているのだと思います。
感動するのは、「キミが言った言葉」ではなく、「くれたすべて」という表現。
主人公は、今になって当時を振り返り、「キミ」の言葉や態度、行動すべてに意味があったと気付いたのです。
「痛みを忘れていない」ではなく、「痛みが忘れていない」という表現もいいですね。
この意味は、「キミ」の忠告を無視した結果、痛い思いをして、今気づくことができたとなります。
何故あの時こうなると予測できなかったのか、と自分を責めたかもしれません。
こうなったらもう主人公は「キミ」へ感謝しかないでしょう。