描写と歌詞を交えて考えると…
ここまでの歌詞の解釈と足が浮きかける描写を交えて考えると、導き出される結論は「首吊り」というものです。
先ほど「森が富士の樹海で…」という話をしましたが、先ほどの話がここに繋がってきます。
つまり、「自分」は自らの無気力な生を「貴方」に捧げるため森(富士の樹海)で首吊りをした、ということです。
幸いにして自死は未遂に終わります。
なぜなら画面が暗くなった後、「その後」という文字が浮かび上がって「自分」が出てくるからです。
最後のシーンの意味
生きてさえいれば
出典: その後/作詞:京寺 作曲:オオサワレイ
上記フレーズは歌詞中に多く登場します。
このフレーズは貴方が死なずに済んだならばどれだけ良かったか、という意味に取れます。
しかし歌詞最後の部分だけ、同じ言葉が使われているのに意味合いが違うように感じました。
生きていこう、という前向きな意思表明に聴こえたのです。
クローズアップしたのは一輪の花
そう思った根拠は、一輪の花にあります。
この一輪の花は、MV中盤からずっと「自分」のそばにありました。
しかし、例のフレーズが登場する最後のシーンでは花を置いていきます。
もし一輪の花が手向けの花だったら、花を置いたのは「貴方」の死を乗り越えた証拠だと解釈できるでしょう。
逆に言うと「私」は「貴方」の死を長らく直視できず、手向けの花を置くことができなかったのです。
「貴方」の死を乗り越えた自分は…
「自分」は、幸か不幸か自死未遂によってある意味吹っ切れ、「貴方」の死を乗り越えることができました。
そして「自分」は、生に対して少しだけ前向きな気持ちになります。
そんな少しだけ霧が晴れたかのような心境が、最後のシーンに隠されていると考えました。
「その後」は応援ソングだった!
長々と独自解釈を書きましたが、以下にかなりざっくりめに私の解釈をまとめてみました。
「その後」とは、恋人に先立たれて無気力な「自分」が、自死未遂をきっかけに考え直して前向きになる話です。
この解釈だと、辛いことがあっても生きてさえいれば、とリスナーの人生を後押ししているように聞こえます。
とはいってもこの解釈、「こうあってほしい」という筆者の願望が前面に出ている気がしなくもありません。
「自分」には、最後は不器用ながらも懸命に生きていってほしいと思います。
まとめ
かなりの独自解釈でしたが、いかがでしたか?
この記事を読んで、何か感じてもらえたならかなり嬉しいです。
「その後」のMVは所々意味深だったので、解釈のしようはまだまだあるかと思います。
眩暈SIRENのファンの皆さんがどのような解釈をするのか気になるところです。
下記に眩暈SIRENの他の記事リンクを貼り付けましたので、よかったら見てみてください。
今回解説しました「その後」の収録アルバム内の一曲「囚人のジレンマ」についての記事もあります。
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それでは閲覧ありがとうございました!
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