もっとそばにいたい
追いかけても追いかけても
使い古された言葉じゃ君の心を
捉えられやしない すり抜けてしまいそうだ
瞳を逸らせない
曖昧な 二人だから
出典: color/作詞:atagi 作曲:atagi
好きな人に振り向いてもらいたい時、言葉に出さなくては伝わらないものです。
彼は、思いつく限りの素敵な言葉で想いを伝えますが、彼女は振り向いてくれません。
どうにか彼女の心を掴もうと、これまで何度もアプローチしてきたのでしょう。
他の人より優しくしているのに、目を合わせているのに…。
いつもするりと交わすように、すり抜けて行ってしまう彼女。
きっと、彼女には言葉以上の”何か”が必要なのです。
そして、考えれば考えるほど、想いは強くなっていくものです。
彼にとって新鮮な経験で、彼女は目をそらせない、特別な存在なのでしょう。
大切なことに気付かせてくれた
フラフラしてないで さあこっちにおいで
もう少し君といたいのさ
晴れ間から降り注ぐ幸せに今気付かせてくれたから
キラキラしちゃったんだ この胸の中
大事にしまっていたいから
黙ったまま今は 二人の世界抱きしめるよ
出典: color/作詞:atagi 作曲:atagi
このパートは、彼からの、彼女に対する呼びかけとなっています。
想いを寄せる彼女の心は、まだ不安定で揺れ動いているのでしょう。
彼とともに過ごすのか、それとも、他のところへ行ってしまうのか…。
揺れ動いている彼女の心を引き寄せるように、彼は優しく「こっちにおいで」と声をかけます。
彼女は彼に、恋をした時のよろこびや高揚感を、今一度思い出させてくれたのでしょう。
例え不確かな気持ちでも、実らない恋だとしても、そばにいさせてほしいと感じているのです。
大切な宝物のような気持ちを、いつまでも胸にしまっておきたいのでしょう。
鮮やかで優しい色に変わる
ユラユラしていようぜ 甘い目眩さえ
分け合えばいいのさ
誰もまだ見たことのない顔で笑いかけてくれたなら
変わるカラー
クラクラしちゃうよな 淡い夢ん中
寄り添ったままでいたいから
黙ったまま 今は 二人の世界抱きしめるよ
出典: color/作詞:atagi 作曲:atagi
モノクロで単調に感じていた毎日が、彼女のおかげで、色鮮やかに変わったのでしょう。
ふわふわと心地よい空間を漂うような、淡く鮮やかな日々に変わったのです。
彼女が自分だけに見せる特別な表情や、魅力的な笑顔が胸を打つのでしょう。
そしてその瞬間が見たいから、ずっと彼女のそばにいたいと感じているのでしょう。
彼女の気持ちを確かなものにしたいけれど、不安な気持ちもどこかにあるのです。
だから、ゆらゆらと揺れる淡い夢、曖昧な関係の中にもう少し漂っていたい。
そうすることで、少しでも長く彼女のそばにいたいと、感じているのです。
最後に
繊細で複雑な恋模様
『color』は、男性の、女性に対する恋心や繊細な想いが伝わってくる1曲でした。
恋をしている時に感じる気持ちを、色や夢に例えているところが、とても素敵です。
恋をすることで、きっと、いつもの景色がより一層特別で素敵に見えたのでしょう。
淡い夢の中をさまよっているような、そんな恋がしてみたいと感じさせてくれました。
歌詞をじっくりと堪能していると、男性や女性の姿が詳細に思い起こされるのが不思議です。
そして、楽曲で描かれている2人の関係がどうなったのか、とても気になりました…。
おすすめの記事をご紹介!
まずは、こちらも夏にぴったりの名曲『夏の午後はコバルト』に関する記事をご紹介いたします!
フジテレビの人気ドラマ『彼女はキレイだった』のOPテーマとして書き下ろされています。
作詞はPORINさん、作曲はatagiさんで、”私らしく自分のペースで”という前向きなメッセージが素敵です。
楽曲のタイトルにも登場する”コバルト”の意味についても考えながら聴いてみてください。
全体としてポップで明るい雰囲気に溢れていて、カラオケやお散歩にもぴったりの元気が出るナンバーですよ。
ドラマの主演はSexy Zoneの中島健人さん、ヒロインは小芝風花さんです。
楽曲とストーリーとの相性がたまらないので、ドラマもあわせてぜひチェックしてみてくださいね。
Awesome City Club【夏の午後はコバルト】歌詞を考察!午後の夢とコバルトが示すものは? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
Awesome City Clubは男女混合で結成されている3人グループのバンドです。様々なジャンルの音楽をミックスしたスタイルの楽曲を多く持ち、男女のツインボーカルで時には力強く、時には優しく遊び心たっぷりに歌い上げています。今回は名曲と名高い【夏の午後はコバルト】の歌詞について考察をしていきます。