いつでもエネルギーに溢れ、ファンに熱いメッセージを送り続けるUVERworld。
映画では、そんな彼らの表舞台では決して見せない葛藤や苦悩が描かれています。
テーマソング「THE SONG」からは、彼らの聴き手へのメッセージを感じられることでしょう。
普段見ることが出来ない、UVERworldのカリスマ性、スター性の裏に隠れた“人間性”に迫る1曲。
心を揺さぶられます。
彼らほどのカリスマ性に溢れた人々でも、自身の才能に悩むこともあるのですね。
限界を感じて苦悩して、でもそこで立ち止まることはありません。
運命という、一見すると逆らえないように思えることにも立ち向かおうとする気持ち。
自分たちが信じた音楽で勝負を続けるという決意表明も込められています。
第8位 哀しみはきっと
「運命」を受け入れ強く生きていくということ
TAKUYA∞がドラマのために書き下ろした曲です。
「小公女セイラ」の原作は、アメリカの劇作家フランシス・ホジソン・バーネット作の「小公女」。
「運命」という神様のいたずらに翻弄されながらも、心を強く持ち生き続けていく少女を描いた作品です。
ドラマでは志田未来さんがTBS連続ドラマ初主演を務め、運命に抗い強く生きる主人公を見事に演じ切りました。
辛くても立ち向かう強さを
立てないほどの悲しみが僕を恨んだりしても
誰かがこの運命のクジを背負うなら
僕は避けて生きるだけの人になりたくない
辛いのはわかってるけど明日笑えるように
出典: 哀しみはきっと/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
なんで自分ばかりこんな目に――。
時には運命を呪い、神様に怒りをぶつけてしまうようなことは、どんな人にでもあることだと思います。
しかし、それだけでは人は前進しません。
たとえつらくても目の前の現実を受け入れ、それを乗り越えることができた時こそ、人は本当の笑顔になれます。
苦しいとき、逃げ出したいとき、勇気づけられること間違いなしの1曲です。
「悲しみ」という自分自身の中に宿る感情が人を「恨む」。
とても独特で特徴的な表現ですね。
ネガティブな感情の上にさらにネガティブな感情を乗せることで、追い込まれた人の気持ちが伝わってきます。
しかしこれほどまでにネガティブな感情を心の内に抱えていても、続くフレーズで彼らはすぐに前を向いているのです。
彼らの歌詞が多くの人々に勇気を与え、再び進む強さを教えてくれる理由。
それはどん底まで落ちきった感情を表現してから、それを完全に覆い隠せるほどの前向きさを上乗せするから。
この楽曲も大いなる力を与えてくれることでしょう。
第7位 美影意思
永遠の愛を誓う二人へ捧げる、究極のラブソング
8位で紹介したシングル「哀しみはきっと」のカップリング曲として収録されているこの曲。
TAKUYA∞が、友人の結婚式で歌えるような曲を作りたいとのことから制作が始まったそうです。
製作中の仮タイトルは、ズバリ、「愛してるよ」。
ストレートに想いを歌うUVERworldらしさが分かる裏話ですね。
愛してるよ この言葉の響きが
日を増すごとに 輝いていくんだ
何も無い部屋でただ二人で
それだけで全てが素敵だよなあ
出典: 美影意思/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
注目したいのは「美影意思」というタイトル。
これはTAKUYA∞の小学校にある「御影石」という石から来ているんだとか。
永遠の誓いの場に相応しい、TAKUYA∞の詩的センス爆発のロマンティックソングです。
「御影石」からわかる気持ち
タイトルのもとになったという「御影石」。どのようなものかご存知でしょうか?
実はこれ、日本のお墓に使われている石なのです。
素材として非常に丈夫で耐久性に優れていること。
また、様々な物質が混ざり合っているために色や模様など個性を表現できることがその理由です。
つまり御影石が様々な表情を見せてくれるように…。
「2人の恋愛にも様々なことがある」という意味が含まれているかもしれません。
はたまたお墓に入るまで添い遂げる、一生の愛を誓った深い愛の歌と捉えることもできそうですね。