主張しないけど深みを感じる「SHADOWS」

【SHADOWS/Nissy(西島隆弘)】失恋歌詞が切ない!アルバム「HOCUS POCUS」収録の画像

失恋ソング?「SHADOWS」とは

【SHADOWS/Nissy(西島隆弘)】失恋歌詞が切ない!アルバム「HOCUS POCUS」収録の画像

3月24日発売のNissy初となる1stアルバム「HOCUS POCUS」の収録曲です。

4曲目にそっと配置されたバラードなのですが、前後の曲が明るいだけにより深みを感じます。

とても綺麗なメロディ。Nissyの語り掛けるような歌い方も素敵で、言葉を聴いているだけで物語がパァーっと浮かんできます。

いわゆる失恋ソングだと思うのですが、色々と考えさせられますね。

SHADOWは影というシンプルな意味を持ちますが、人影や水、鏡に映る姿、まぼろしといった意味合いもあります。

歌詞は相手への想いを綴っているけど、自分の隠れた想いや見えない姿も映し出しているのでしょうね。

おすすめの聴き方☆

たくさんのMusic Videoがあることも特徴的なNissyですが、「SHADOWS」はアルバム曲でMVがありません。

ただこの曲に限らないのですが、映像がなくても曲の世界が鮮明に浮かび上がってきますし、それぞれ聴く人のストーリーに沿った内容が出てくると思うのでぜひ目を瞑って聴くことをおすすめいたします!

Nissyの甘い歌声にも包まれますよ♪

切なさあふれる歌詞

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作詞を担当しているのは宏実さん。きっと名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

R&Bがメインのシンガーソングライターですが、作詞でも数多くの名作を書かれています。

板野友美やK-POPグループのBlock Bの日本語訳などなど。

もちろん、Nissyの作詞もたくさん手掛けています。「Never Stop」や「Playing With Fire」、「sugar」に「My Luv」、「SPACESHIP」も!

儚かったり、温かかったり。艶っぽいといいますか、甘く色気のある言葉が素敵で大好きです。

興味を持った方はぜひ他の曲にも触れてみてください。魅力的な歌詞にうっとりしますよ♪

1番

一度きりでもいい 会いたくて
君を呼んでも もう届かない声
今までの思い出全て
偽りなんてはずはない
浮かぶのはただの真実だけ
Tell me

隣で笑ってた君の face
ずっと探し続けてるけど
見えないままで

出典: SHADOWS/作詞:宏実 作曲:BASIM・MUSOH

とても切実な気持ちを感じますね。別れた後の拭い去れない感情。

届かないはずなのに今も呼んでしまうし、変わってしまった真実があまりにも信じられない。

確かにあった笑顔の瞬間を思い出すけど、そこには想いを寄せた人はもういなくて…とても辛い。

こう改めて活字として読んでみると喪失感が押し寄せてきますね。

サビ

どこまでも続くはずだろう
二人のストーリー
予測できないページ
めくってみても no change
どうして今 霞んでゆくよ
二人のメモリー
約束の日も
迎えないまま 消えゆく影…

Yea… we should be together…

出典: SHADOWS/作詞:宏実 作曲:BASIM・MUSOH

ひたすら信じていたかけがえのない二人の時間。

予想してない結果にショックを隠しきれなくて、新しいことを始めてみても変わらない気持ち。

時が過ぎるごとにだんだん薄れていく二人の時間。

いくら素敵な思い出と言ってもやっぱり一緒に過ごしていないと記憶は薄れるものですよね。そんな寂しさがとても表れていてやるせないんです。

「一緒にいるべきなのに」と悲痛の想いがひしひしと伝わってきます。

2番

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君が居ない部屋 抜け出して
平気なふりして 歩くよ my way
好きだった二人のラブソング
街角で響けば
巡るのは戻らぬ日々だけ
Tell me

当たり前に触れてたその手
どんなにもがいてみても
辿り着けずに

出典: SHADOWS/作詞:宏実 作曲:BASIM・MUSOH

自分の道を歩き始めるもそれはつよがりで。

"好きだった二人のラブソング 街角で響けば"このフレーズがあまりにもグサっときます。

好きな人とイヤホンを分け合いっこして音楽を聴いたりだとか、カラオケで歌ったりだとか、ドライブで流したりだとか。

それはもしかしたら二人を近づかせてくれた曲であり、二人の物語を作ってくれた曲なのかもしれません。

音楽と記憶は結び付いているとよく言われますが、本当にそうだと思います。

そしてどんなに想いを寄せても願っても、相手がこっちを向いてくれない限りは戻らない…

きっと主人公は大切な相手に抑えきれない熱い気持ちを伝えに行った、そんな感じがします。