「君」が使う魔法
君はいつも 魔法使い
普通の日々のメロディー
そのすべてを 名曲にするんだ
そう まるでチャイコフスキー
勇気に満ちた音をくれるんだ
出典: 七色シンフォニー/作詞:小幡康裕・あんにゅ 作曲:小幡康裕・あんにゅ
「僕」にとって「君」は魔法を使えるように見えるのでしょう。
自分を、そして自分の世界を変えてくれるだけではありません。
4行目のチャイコフスキーはロシアの作曲家で、他の作曲家にはない独特な曲を作ったことで知られています。
あのバレエ音楽「白鳥の湖」を作曲した方ですね。
「君」はまるで彼のように、自由自在に音楽を演奏できる人なのでしょう。
共に日々を過ごす1秒1秒が音に変えてしまい、しかも名曲にして奏でるのです。
たしかに、まるで魔法使いみたいですね!
どういうことかというと、「君」と過ごす時が楽しくて幸せでたまらないのです。
その楽しくて幸せというものが、音楽という表現になっているのではないでしょうか。
もっとも音楽になっていると感じているのは、「君」に惹かれる「僕」だけなのかもしれませんが。
二人が奏でるメロディー
今鮮やかなシンフォニー
七色シンフォニー
ひとりじゃ出せない音が
あることに気が付いたよ
駆け上がるように ドレミファソ
僕が奏でてるメロディー
君が奏でてるメロディー
想い響き合うシンフォニー
出典: 七色シンフォニー/作詞:小幡康裕・あんにゅ 作曲:小幡康裕・あんにゅ
「君」が奏でているメロディーに「僕」も加わります。
「僕」一人では出せない音があるように、いくら「君」でも一人では出せない音がある筈。
二人一緒に奏でるからこそ演奏できる音楽があるのです。
彼らが作る音楽は、互いが互いに対する想いが現われているのでしょう。
「七色」とは2人が演奏しているということだけでなく、心の色々な側面をあらわしているのかもしれません。
それらが全て響き合った結果、七色の交響曲になるのではないでしょうか。
明るいだけではない、ネガティブな部分も含めた「七色シンフォニー」
「七色シンフォニー」は基本的に晴れやかな明るい曲ですが、少しほの暗い部分も含まれていました。
人間誰しも、明くて楽しい部分だけ出るわけがありません。
落ち込むことや葛藤などが必ずある筈です。
ポジティブもネガティブも色々な気持ちがあるからこそ、作れる音楽があるのでしょう。
「七色シンフォニー」はそうした心の動きをテーマにしています。
コアラモード.のお二人は、そうした影の部分も表現したかったのだそうです。
その影の部分はどこか切なくて、今を大切にしている雰囲気でした。
「君」と「僕」が間もなく一緒にいられなくなるのではないかとすら予感させます。
離れてしまうその日を惜しみながら、音楽を奏でているかのようです。
その理由は歌詞の中では語られませんでしたが、「四月は君の嘘」の中に答えがありそうです。
心の様々な部分を映し出す曲
「七色シンフォニー」の歌詞について解説しました。
アニメのタイアップ曲であり、デビューシングルという二大タイトルのこの曲。
コアラモード.の歴史の1ページを飾るに相応しい曲になったことでしょう。
『四月は君の嘘』に当てはめながら聴くと、歌詞にますます深みを感じられるかもしれません。
これからのコアラモード.の活躍にも期待がかかりますね!
【7!!/オレンジ】「四月は君の嘘」ED曲の歌詞を解釈!喪失感が切ない…二人の選んだ道が気になる - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
7!!の「オレンジ」は人気アニメ「四月は君の嘘」の後期エンディングテーマ。物語の切ない展開に寄り添った歌詞に思わず涙がこぼれます。「四月は君の嘘」の世界観にぴったりな「オレンジ」の歌詞を解釈します。
「オレンジ」は『四月は君の嘘』のED曲です。
こちらもアニメの物語に沿った歌詞になっていて、とても切ない曲に仕上がっています。
『四月は君の嘘』が好きな人は是非こちらも見てみてください。
ただしあちらの記事は結末まで書かれているので、ネタバレ注意です。
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