Twitterの利用
勇太朗さんの脱退後、2019年1月に圭吾さん(ベース)が加わりました。
最後にバンドに入った圭吾さん。
彼は、アパレルブランドの代表を務め、マーケティング戦略に長けていました。
雄大さんの歌声を聞いた瞬間、時代の潮流に合わせたアプローチの方法を思い付いたようです。
圭吾さんの発案でNovelbrightは、路上に出てライブを始めました。
今までライブハウスを主戦場としてきた彼ら。
路上ライブ未経験でした。
不安が駆け巡ったことでしょう。
しかし、今までの苦い経験や悔しさをばねにして、果敢にチャレンジしています。
同年3月5日、大阪での路上ライブの初日、【マリーゴールド】を雄大さんが表情豊かに歌い上げました。
圭吾さんが通行人のていで撮影した動画をネット上にアップしたところ、話題沸騰。
沢山の「いいね」がつき、拡散されています。
バズりまくったことによって、SpotifyのViral50チャートにNovelbrightの曲が3つランクインしました。
崖っぷちから這い上がる
ネット上の反応を追い風にして、2019年7月1日~同年8月8日に大規模なライブツアーを開始しました。
その名も「崖っぷちどチクショー路上ライブTOUR」。
会場で手売りするチケットとグッズの代金、聴衆の投げ銭のみが収入源。
裸一貫に近い状態で一世一代の大勝負に打って出たのです。
大反響の路上ライブツアー
夢が少しずつ現実に
メンバーから「唯一無二」「いい声すぎる」と称されている雄大さんの歌声には、人を引き寄せる力があります。
アコースティック編成による路上ライブツアーでは、先ず彼の歌声を知ってもらうことが目標となっていました。
2019年7月、福岡・東京での公演は、official髭男dismなど有名アーティストの楽曲のカバーがメインでした。
あえて聴き慣れている楽曲を多数セットリストに入れ、知ってもらう機会を模索したのです。
予定通り認知度が向上したものの、カバー曲ばかりフィーチャーされることに。
カバーする人たちと思われたままで良いのだろうか?バンドの方向性が間違っているのではないか?
バンド内で不安と疑問が錯綜します。
この負の要素をかき消すかのように、札幌ではオリジナル曲が歓喜の渦を巻き起こしました。
ツアー開始直後は、数えられる程度の観客しかいませんでした。
それでも、「1人でも多くの人々に自分たちの音楽を届けるんだ」という強い信念を持ち続けたのです。
彼らの音楽にかけるパッション。
その威力は、凄まじいものがあり、道行く人の足を止め、感覚に訴えかけました。
ファンがライブの光景を投稿し、Twitter上でNovelbrightのタグと動画が散見する状況に。
「ボーカルの歌唱力やばい」「曲が胸に突き刺さる」とバズっています。
SNS上で広がった繋がりの輪が札幌で大きなうねりを発生させたようです。
TikTokで人気が加速
路上ライブツアーを契機に、TikTokユーザーの間では、Novelbrightの動画を投稿することが流行。
雄大さんが自ら動画をTikTokに載せたことによって、さらに勢いが増幅しました。
オススメ動画の欄がNovelbright関連で埋め尽くされる事態に。
この出来事が引き金となり、大勢の若者がNovelbrightの世界観に共鳴しています。
突然の路上ライブ卒業
決断の時
2019年夏の路上ライブツアーが大盛況を収め、Novelbrightは確かな手ごたえを感じていました。
同年9月、ワンマンライブの合間を縫って、ゲリラ的に路上に出てライブを行っています。
しかし、人気者となった彼ら。
色々な事情で詳しい開催場所を当日にならなければアナウンスできませんでした。
そのような中でも、熱狂的なファンはいち早く駆けつけています。
遠方から時間をかけて訪れる人も少なくありませんでした。
ファンの応援や声は、何よりも励みとなったでしょう。
バンドのメンバーは、常に全力でライブに取り組み、真正面からファンの気持ちを受け止めようとしました。
しかしながら、いつまでも路上ライブを続けることはできなかった。
度々、想定を上回る観客が集まり、急きょライブを中止する事象が起きていたのです。
直に歌を届けたいけれども、路上ライブで発生しかねない大混乱。
苦渋の決断を下さなければならない局面に至っていました。
2019年9月30日、SNS上で路上ライブ活動の卒業を発表したのです。