リリース情報

2015年3月にリリース

【女王蜂/売春】歌詞の意味を徹底解説!この関係で傷つく存在とは?共犯者でいたいと歌う意図を読み解くの画像

【売春】は2015年の3月25日にリリースされました。

収録されているのは女王蜂4枚目となる「奇麗」というアルバム

全10曲を収録する中の、8曲目に同曲は収録されています。

インパクトあるタイトルにリリース時は衝撃が走りました。

しかし今となっては、女王蜂のエッセンスを色濃く含んだ一曲として人気です。

また、YouTubeにてMVも公開されています。

同曲は女王蜂楽曲ですが、ボーカルのアヴちゃんのみが出演

アヴちゃんが女性役と男性役をどちらもこなすという一風変わったMVです。

本当に男女が会話をしているかのような【売春】。

アヴちゃんの歌唱力、そして演技力が光る一曲といえます。

志磨遼平や篠崎愛などともコラボ

【売春】は他のアーティストとのコラボも実施。

ドレスコーズの志磨遼平や、グラビアアイドルの篠崎愛を迎えて再収録されました。

志磨遼平が参加した収録では、志磨が男性役でアヴちゃんが女性役に。

篠崎愛のバージョンではアヴちゃんが男性役で、篠崎愛は女性役に抜擢されています。

それぞれとの掛け合いは実に見どころ。

同じ曲でも、3種類のカラーが展開されているような印象を持つことができるでしょう。

ゲストと再収録された【売春】はタイトルを【売旬】としています。

これはゲストの「旬」をアヴちゃんに売るという意味合いからなのだそう。

コラボバージョンの【売旬】もまた同年に発売。

アルバムではなくEPとして7月22日「失神」に収録されています。

曲の登場人物と情景

主人公は男女2人

青春の1ページに 1つ垂らした汚点
脱色剤撒き散らして 穴だらけにした教則本
簡単な道理だけで 出来ていた僕が余計
算段の狂いに気がついた頃 きみがもう僕の部屋へ 

出典: 売春/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ

同曲は男女それぞれのパートがあります。

原曲ではそれらすべてをアヴちゃんが声色を使い分けて熱唱。

見事に声を使い分ける様子は必聴です。

また、同曲ではこまめに男女パートが入れ替わるのが特徴的。

8小節ごとでパートが交代する場面が多くみられます。

時に歌声がクロスする場面も。

同曲はタイトルの通り、男女の関係を描いた楽曲です。

男女がささやき、確かめ合うような歌詞の内容となっています。

しかしタイトルから察するに、2人はただの恋人ではない様子。

では2人は一体どのような関係なのでしょうか。

2人の関係性

永続性保つ筈がない 誰もが察して伏せてゆくよ
「大丈夫」の言葉に宿った 匂い立つほどの暴力性
現代文、言う通りにしてもらいたいの どうすればいい?
道徳観叩き直されても 確かな意味を見出せずに

出典: 売春/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ

【売春】という強烈なタイトル

【売春】とは本来、対価を得て性行為をすることを指します。

つまり、お金で成り立つ関係です。

いわばビジネスといったところでしょうか。

この通りに読み解くと、この男女もきっとこうした関係性なのでしょう。

男性は対価を支払う側、そして女性はそれを受け取る側です。

いずれにしても一般的な恋愛関係とはちがう間柄と考えられます。

さらに女性の一人称は「あたし」。

そして男性は女性を「君」と呼びます。

憶測の範疇ではありますが、おそらく女性は男性よりも年下ではないでしょうか。

もちろん「あたし」はアヴちゃん本人の一人称でもあります。

そのため真相は不明ですが、どこか少女を彷彿とさせる話し言葉とも考えられるでしょう。

危険で不安定な関係の2人

割り切れる関係ではない

あたしが売る春 僕が奪う春
一枚薄紙を捲れば湿った肌色に傷が付く

出典: 売春/作詞:薔薇園アヴ 作曲:薔薇園アヴ