嵐【Fake it】歌詞の意味を考察！「ガラス張りの愛」とは？一枚上手の彼女に翻弄される心理を紐解く

「いいや、(やっぱり)俺を愛してくれないか」。

これが彼の本音です。でもその願いは叶いません。

この後はずっと彼の心の叫びが再び繰り返されて、思いの丈が伝わってきます。

一気に曲のクライマックスへ向けて加速していくのです。

最後のワンフレーズです。

さっきは「No」(いいえ、愛してくれないか)だったのに、Aメロのサビにあったのと同じ言葉に戻っています。

「Yeah」(それでもいいさ、愛してくれないか)。

この「No」とか「Yeah」は彼女の冷たい態度に対する彼の返答です。

最後に彼は「No」ではなく彼女を全面的に受け入れる「Yeah」に戻しました。

そうして、曲の最後にとても印象的な一言を残します。

ここで出てくる「痛み」はAメロで出てきた「痛み」(彼女から受ける冷たい仕打ち)だけではありません。

これはBメロであったように心の傷を抱えて孤独に生きてきた彼の「どんな痛み(全ての痛み)」のこと。

つまり、同じ傷を抱える彼女からの行為であれば分かち合える痛みなのです。

それを「消して～」と表現しているのだと思われます。

これはただセクシーなだけの歌ではありません。

今回紹介した「Fake it」は同じ心の傷を抱えた孤独な男女の歌なのです。

その上、まだ彼女の心の傷は癒えず、彼の一方的な思いが募って先が見えない状況。

ここから感じ取れるのは、報われない状況を描いた悲恋の歌であるということです。 

全体を通してみると、曲調や日本語歌詞、英語の歌詞など着目する点によっていろいろな受け取れ方ができますね。

立場を置き換えてみたりすると、また違った解釈ができそうです。

国民のアイドルである嵐の、ダークで大人な雰囲気を感じさせる本楽曲。

あなたはどんな解釈ができましたか？

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