結局、キャンディと「僕」はどうなの?
ライブでは歌詞の後に、アドリブで数回の「キャンディ アイラブユー」が入ります。
余韻の残る原田真二の歌唱が特徴です。
歌詞の中では、キャンディと「僕」の関係がなにひとつ明確に示されないまま終わってしまいます。
結局、キャンディと「僕」はどうなの?と疑問を感じた人もいるのではないでしょうか。
想いを歌う、想いを聴く歌
松本隆は、言葉を駆使して世界や人の心を描きそのシーンを見事に浮かび上がらせます。
美しいシーンが並べられ、それにどんなストーリーをのせようともそれは聴く人次第です。
歌詞を読み解いてみると、松本隆が描く世界に迷い込み、そこで私たち自身がストーリーを作っていることに気づきます。
その自由さが松本隆の作詞が文学性が高いといわれる所以です。
聴く人が主役になれる
キャンディが「僕」の気持ちに応えたのか、この後、二人は結ばれるのか。
それは歌を聴く人が作る世界です。
今、この歌を聴いているあなたはどんな恋をしていますか?
どんな恋をしてきましたか?
それによって、「僕」とキャンディの恋の行方が決まります。
ある人には二人が結ばれるハッピーエンドが思い描かれます。
ある人はそうではないかもしれません。
聴く人のために余白の残してある歌詞と言えるでしょう。
日本を代表するアーティストと作詞家
OTOKAKEには、松本隆と原田真二の記事がたくさんあります。
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