驚異の新人原田真二とヒットメーカー松本隆の最強コラボ!

原田真二【キャンディ】天才的な歌詞の意味を徹底解釈!お洒落で甘い歌詞の世界にあなたも酔いしれる…の画像

1977年10月から3ヶ月連続でシングルを発売するというトリプルデビューを果たした、原田のトリプルシングルス第2弾シングル。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/キャンディ_(原田真二の曲)

作曲を原田真二自身が手がけ、作詞をヒットメーカーになる前の松本隆が手がけた『キャンディ』。

松本隆×原田真二コンビの曲はすべて名曲と言われるほど最強の組み合わせです。

オリコンでは週間10位を獲得。

原田真二は、高い音楽性、甘いマスクとハスキーな歌声でも女性達の人気を集めました。

デビュー後3ヶ月連続でシングルを発売!

「てぃーんず ぶるーす」発売後、翌11月に「キャンディ」、12月に「シャドー・ボクサー」をリリース。「3ヶ月連続レコードリリース」という前代未聞の形でデビューを飾ると、3曲が同時にオリコンベスト20入りするという、日本音楽史上初の快挙を達成した。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/原田真二

吉田拓郎が立ち上げたフォーライフ・レコードのオーディションからデビューした原田真二。

拓郎自身のプロデュースによりデビューを果たします。

この3曲は原田真二の天才ぶりを見せつけただけでなく、現在も多くのアーティストにカバーされています。

まずは『キャンディ』を聴いてみましょう!

作詞の松本隆は、この詞は締め切りギリギリで少女漫画雑誌の漫画にインスパイアされて書き上げたものであることを吐露している。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/キャンディ_(原田真二の曲)

キャンディは女の子の名前。

当時人気だった少女漫画『キャンディ❤︎キャンディ』。

少女漫画の主人公キャンディは、前向きで明るく活発な少女です。

作詞家松本隆が描き、原田真二が歌い上げたキャンディはどんな女の子だったのでしょうか。 

『キャンディ』の歌詞から、切ない恋の行方を見てみましょう!

「僕」と「キャンディ」の関係は?

キャンディ アイラブユー
目覚めてよ
窓を越えて ぼくは来た

出典: キャンディ/作詞:松本隆 作曲:原田真二

この歌は「僕」が一人称でキャンディへの恋心を歌っています。

名前の呼びかけとアイラブユー」という愛の告白で歌は始まります。

ストレートな言葉キュンとなりますね。

愛の言葉をかけてもキャンディからは返事がありません。

それもそのはず、キャンディは寝ているようです。

最後のフレーズは、窓から侵入したという意味ではありません。

このフレーズこそ、切ない恋心の表現です。

続きの歌詞をみてみましょう。

まだ許されていないキス

イバラに囲まれ 眠る横顔を
揺り起こすのは風さ

出典: キャンディ/作詞:松本隆 作曲:原田真二

『眠り姫』『いばら姫』のタイトルで有名な物語の中のお姫様のようなシチュエーション。

王子様のキスを待って眠り続けるキャンディの寝顔が浮かんできます。

続いてのフレーズのは松本隆がデビュー当時からこだわってきた言葉です。

王子様のキスで目覚めるはずのお姫様、キャンディを起こすのは「僕」ではなく、風だというのです。

「僕」はまだキャンディにキスすることを許されていない、片思いなのです。 

寝ているキャンディの横顔は「僕」の想像の中のキャンディ

「窓を越えて来た」という過去形になっているのは、いわば「僕」の願望の表現です。