- 前半の2行
こちらもBrian the sunの演奏シーンです。
ここでは彼女の恐れていた”彼が自分から離れていく”という現実が目の前にやって来て今まで通りでいられないことが予見されます。
- 後半の2行
またシーンが変わり、今度は彼がルービックキューブを教えています。
でも彼女はルービックキューブの途中で机を壊してしまいます。
この出来事は、彼女だけでなく彼もまた人間とアンドロイドの違いに気づいてしまうきっかけとなってしまったのかもしれません。
実際に今まではずっと笑っていた彼がただ驚くだけという反応を見せています。
それぞれが別の道を歩み始める?!
すれ違ってしまう2人
君は何を追いかけて ここまで来たんだ?
僕は家に帰ろうと もがいてただけ
出典: Maybe/作詞:森良太 作曲:森良太
ここからは彼女1人のシーンになります。
彼は今まで字を書いたり、絵を描いてきたりしてきたように、目の前のルービックキューブの色をうまく合わせて欲しかっただけでした。
でも彼女は彼とは違う物を追いかけていて、自分はもっとすごいことができるということを見せたいという思いが出てきています。
そこで彼女はもっと難解な大きなルービックキューブを作ってどれだけ早く解けるかを彼に見せようとするのですが、、
彼はもう研究室にすら立ち寄ってくれません。
その代わり、仲良さげに誰かと歩いている様子が映って、MVの前編は幕を閉じます。
この歌詞では2人の目指す方向の違いが表現され、前編のMVを振り返りながら考えるとなるほどとなるのではないでしょうか。
この部分では彼の言葉として歌詞が書かれていて、家に帰ろうともがく僕とは、”誰かと楽しさを共有したい”という願いを持っていた。
彼女を作ったのは、この楽しさを共有する誰かをアンドロイドに求めたからという背景が見えてきます。
でも彼女は違う方向を向いていってしまって、2人ともが孤独を感じるという状況になってしまったと考えられます。
わかりたくないけれど…
Maybe僕の全てが
歪んだギターに埋もれて
掠れたこの声が君に届かなくても
Maybe君の全てが
幻に変わる前に
寂しさのその理由を
いくつ見つけられるのだろう
分かんないフリをして
出典: Maybe/作詞:森良太 作曲:森良太
彼女はアンドロイドなので彼のスマホのロックも容易に解除できてしまいます。
でもそれゆえに見たくないものまで見えてしまう嫌な能力とも言えます。
ロックを解除した彼のスマホに写っているのはこの前廊下を仲良さげに歩いていた女の子と彼のツーショット写真でした。
彼女はそれを見て首をかしげていますが、わからないふりをしているだけで本当は意味がわかっているのでしょう。
掃除中のモップをそのスマホに写る女の子の髪の毛のようにセットして、彼の白衣に寄り添う姿はまさにそれを表しています。
彼女にとっての寂しさの理由は数えられないくらい見つけられてしまうのだと思います。
けれど、それを敢えてこういう歌詞にしているのは、現実と向き合いたくないという思いの表れだと取れるのではないでしょうか。
どうにかしたいという思いとは裏腹に
君は僕のそのネジを緩めてしまった
君が刻んだハイハット メランコリーなBeat
Maybe 君のすべてが
歪んだ夜に紛れて
滲んだ境目を
何度も確かめ合った
Maybe 君のすべてが
幻になってしまう
どうにも出来ないな
ただ僕はずっと雨の音をきいてた
眠っているふりをして
出典: Maybe/作詞:森良太 作曲:森良太
間奏シーンでは研究室で流れるおそらく彼の好きなバンドのMV(この曲がそれ!)を観てギターを弾き始める彼女。
でも窓の外を眺めると、ベンチではあの女の子がギターを弾いて、彼に頭を撫でられています。
冒頭の歌詞を思い出してみると余計にせつなくなります。
最初に瞳に映った窓の景色はあんなに綺麗だったのに、今ではその始まりの思い出すらもこんな風に上書きされてしまうなんて!
どうにもできないけれど、どうにかしようとして外に出て彼の家の前に行ってみる彼女。
中の景色を見ると彼が彼女に教えていたことと同じことをその女の子に教えていて、すべて上書きされてしまった気分を味わっただけでした。
そして、帰り道では街の人に指を指されて、自分が人間でないことを余計に認識することになってしまいます。
本当にどうしようもできないという思いが強化される結果になり、彼との思い出が詰まったディスクを割ってしまう彼女。
自分で電源を落とし、眠りについてしまいます。
しかし、彼女が眠りについた後、涙を流している様子が映されます。
そんな彼女を見ると、アンドロイドでもディスクさえ壊してしまえば全部忘れられるという単純なものではないのかもしれませんね。
「Maybe」は「甘々と稲妻」のエンディングテーマ曲
ひとり娘と二人で暮らす高校教師が、ふとしたきっかけから教え子の女子高生と三人でごはんを作って食べることに。
三人とも料理はまったくできないけれど、
美味しいごはんはとっても大好き!
あったかくって楽しいひとときが、きっとあなたを夢中にさせる!
出典: http://www.amaama.jp/introduction/
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