「きらびやかに~」の部分から、情熱的に踊る人の姿をイメージできます。
二人の男女が出会ったことにより、燃え上がる恋心。
そのような心情を表現しているのでしょう。
そして、その二人は一緒に時間を過ごし、さまざまな思い出(エピソード)を作っていったことが分かります。
「二度と来ない刻」とは、常に進み続けていく時間のことを表現しているのでしょう。
どんなことも時間が過ぎれば、全て思い出(エピソード)に変わっていくという意味にもとらえることができます。
ちょっぴり切ないような意味にも感じられる歌詞と、危うげなメロディーが絡まっているこのフレーズ。
個人的にグッとくるフレーズのひとつでもあります。
【1番Bメロ】フラメンコギターで奏でる愛の歌
(※1)燃える想い奏でるギター
愛しさを紡ぐでしょう
出典: Garnet Moon/作詞:六ツ見純代 作曲:迫茂樹
ここで、ギターというワードが登場しますね。
フラメンコやマタドールというイメージがある楽曲なので、フラメンコギターを連想することができます。
フラメンコのリズムに合わせて、ジャカジャカと情熱的に奏でている情景が浮かびますね。
「燃える想い奏でる」といっているので、ラブソングを奏でているのでしょう。
古くから伝わるスペインの愛の歌。
そんな古典的な曲が演奏されているのかもしれません。
そして、その愛の歌を聴いて恋心をさらに募らせていく主人公の様子が描かれています。
【1番サビ】月のように優しく男性を包み込む女性
(※2)旅人よ 傷あと痛むのなら 私の胸で眠りなさい
慈しみながら包んで あなただけ照らすの
今宵の月のように
出典: Garnet Moon/作詞:六ツ見純代 作曲:迫茂樹
「旅人よ」といっているので恐らく相手(マタドールの男性)は、遠い地から来たのかもしれません。
「私の胸で眠りなさい」という部分の歌詞は、なんだか母性に溢れている言葉のようにも感じられますね。
あらゆることで疲れ切ってしまった男性を、優しく癒している女性。
そんな恋愛映画に出てくるようなワンシーンを思い描くことができます。
「あなただけ照らす」という言葉が出てきていることからも分かるように、女性は自分のことを月に例えていますね。
月は女性の象徴でもあるので、そのような例えが出てきているのでしょう。
ここでひとつ思い出したいのが曲名になっている「Garnet Moon」というワード。
ガーネットとは宝石の一種で「一途な愛」という意味が込められている石でもあります。
なので「一途な愛で男性を包み込む月(のような女性)」を描いているのでしょう。
【2番Aメロ】遠距離恋愛になってしまった二人
夢を探すあなたは往く荒野の果て
夢を見てる私は今、孤独の海
出典: Garnet Moon/作詞:六ツ見純代 作曲:迫茂樹
1番では、情熱的な愛に心を燃え上がらせる二人が描かれていました。
でも、2番に入ると今度はちょっぴり悲しいイメージのワードが登場してきます。
何かの夢を追っている男性。
そして、その男性のことを夢見ている女性は「孤独の海」にいる状態だといっていますね。
1番ではあんなに愛し合っていたのに、なぜ「孤独」だと感じているのでしょうか。
恐らく何らかの理由で二人は離れ離れになってしまったのではないかと思われます。
でも、お互いに愛し合っている気持ちは持っている、いわゆる「遠距離恋愛」の状態なのかもしれません。
「荒野の果て」を進んでいる男性。
そして、男性のことを「旅人」と表現する歌詞。
きっと男性は夢を追いかけるために愛する女性を一人残して旅に出ているのでしょう。
【2番Bメロ】一人寂しく踊る女性
黒い靴でステップ踏んで
悲しみを癒やしましょう
出典: Garnet Moon/作詞:六ツ見純代 作曲:迫茂樹
フラメンコでは黒い靴が使用されることが多いです。(もちろん、黒以外のフラメンコシューズもありますが。)
なので、ここの歌詞はフラメンコの靴を履いて、一人踊る女性の姿を連想することができます。
恋人に会えない悲しい気持ちを、フラメンコの踊りでかき消しているのかもしれませんね。
【2番サビ】悲しみさえもパワーに変えていく
(※3)旅人よ 明日に迷う夜は 私の胸に還りなさい
悲しみ知る程潤う 月は今日も輝く ひらひら揺れながら
(※1 くりかえし)
(※3 くりかえし)
(※2 くりかえし)
出典: Garnet Moon/作詞:六ツ見純代 作曲:迫茂樹
2番のサビでは「私の胸に還りなさい」といっていますね。
このフレーズからも分かるように、今はまだ男性が遠い場所にいる状態であると推測できます。
「もしどうすればいいか分からなくなったらいつでも私の元に戻ってきて」といったニュアンスでしょう。
悲しい日々を送る女性。
でもその悲しみさえ、自分の力に変えている様子が描かれているのです。
遠距離恋愛を体験したことがある人の中には「離れているからこそ強くなれる」という意見を持つ人もいます。
きっとこの歌詞に登場する女性も、そのような考えを持っているのでしょう。